7月18日
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洋上大運動会
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雲一つない青空の下、大西洋をバックに大運動会が開かれた。誕生月ごとに春、夏、秋、冬の四つの組に分かれて競う。「人間バケツリレー」や、「借り人競走」など一風変わった競技種目や、各組対抗の応援合戦など、老若男女それぞれが自分の持てる力をフルに発揮した運動会となった。
最初の競技は「人間バケツリレー」。各組で選ばれた一人が、プールの周りに集まった同じ組の人たちにバケツリレー方式で運ばれる。運ばれる人はスーパーマンのように両手をあげる。その姿はまるで飛んでいるよう。ゴール地点はプールの中。ゴールするまでのタイムを競う。
早食い競走。ドンプリいっぱいのかき氷や超激辛ラーメンなどが用意された。通常のラーメンの10倍も辛いという激辛ラーメンを、手を震わせながら必死に食べる参加者も。
障害物リレー。網をくぐったり、お玉でボールを運んだり、針に糸をとおしたり、豆をつまんだりと様々な障害が用意された。
マッスルリレー。腹筋や、反復横跳びを決められた回数おこなった後、プールの周りをケンケンと歩腹前進で回る。
玉入れ。…と言っても、ただ玉を入れるだけではない。各組一人、相手のカゴの前に立ちはだかって玉が入るのを邪魔することが出来る。背の高い防御者がまるで「はえ叩き」のように玉が入るのをブロックする姿も。
歌や踊り、組み体操など、趣向を凝らしての応援合戦。
男性対抗、女性対抗、40代以上対抗など、様々なグループを作っての対抗騎馬戦。正面から攻め入って帽子をもぎ取ったり、こっそり後ろから帽子を奪い取ったり。
白熱した攻防が繰り広げられた。
30人対30人の綱引き合戦。波によって船が傾くので、運によっては力のない組が勝つこともある。「オーエス、オーエス」というかけ声の下、みんな必死になって綱を引いていた。
騎馬戦、綱引きで圧倒的強さを見せた夏組が優勝。幅2mもある表彰状や手作りのトロフィーなどが手渡された。夏組にはこの後、ビール150本が送られた。
最後は全組合同でのフォークダンス。炎天下で4時間もの運動会。みんな真っ黒に日焼けしてすばらしい笑顔。洋服を着たままプールに飛び込む参加者もいた。
(森一成)
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