7月11日  ▼地球大学UNIT III 旧ユーゴチーム発表会
「となりの人を殺せますか?〜作られた民族主義〜」
エリトリア出港後以来約1ヶ月、旧ユーゴスラビア問題に取り組んできた地球大学生が発表会をおこなった。まずは日本人に民族紛争を体験してもらうための寸劇。会場の参加者を血液型別に4つの民族に分け、それぞれの民族が対立するように地球大学生がメディアをつかって扇動していく。
まずは、各血液型のリーダーが、それぞれの優れているところについて演説。これを受けて、テレビのレポーターが、血液型が違うために会社や地域で差別され、憎しみ合うようになる市民たちの様子を報告する。最終的には紛争がおこり、殺人や難民問題につながっていくというシナリオだ。
「旧ユーゴの『民族』も、こんなふうにして作られたものに過ぎない」。バルカン半島出身の国際奨学生や水先案内人へのインタビューをまとめたものも発表された。
「50年以上も違いを認め合って共存していた旧ユーゴスラビアの民族が、どうして殺し合ってしまったのか」をテーマにした発表会。「今まで船内で受けてきた、旧ユーゴに関する講座が頭の中で1つにつながった」との声も聞かれた。
(北村美希子)
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7月11日
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