8月9日  ▼カナダへの招待
/サーロー・セツ子(平和活動家)、池田睦未(語学教室講師)
平和活動家としてアメリカ、カナダなどで活動されているサーロー・セツ子さん、バンクーバーに留学経験を持つ語学教師の池田睦未さんに、バンクーバーの見所やおすすめ料理、カナダの歴史、移民について、対談形式でお話しいただいた。
「カナダは多族国家です。アメリカが多民族を融合させたメルティング・ポット(るつぼ)であるのに対し、カナダはモザイク、多くの民族が個性を維持しながら共生することを国策としています。例えるとカナダはサラダのようにレタスやトマト、キュウリと、さまざまな野菜が入っていながら、それぞれが味の良さを保持し、より良いカナダ人の味を出していると言えるでしょう。
日本からの移民は、およそ100年前より始まりましたが、第二次世界大戦の真珠湾攻撃の際、カナダ政府から敵として、家などの財産を没収され、内陸部の収容所に強制送還された過去があります。この出来事はカナダの歴史のもっとも大きな汚点の1つです。現在では、カナダに4〜5万人の日本人、日系人が住み日系社会を作っています。現在、彼らの社会的貢献度が高く評価されていることは皆さんもぜひ知っておいてください。
カナダの魅力を1つだけ挙げるということは、まず無理。皆さん、ぜひ再度、ゆっくりとカナダに来てください。」
(西木香苗)
燃える小林!ラストコンサート/小林隆平(ギタリスト)、由布木一平(演出家)
バンクーバで下船されるギタリスト、小林隆平さんのラストコンサート。今日、8月9日は、かつて長崎に原爆が投下された日にあたる。小林さんのギターに合わせ、水先案内人の由布木一平さんが、自らの戦争体験を謳いあげた詩を朗読。ギターの調べに聞き入りながら、この忘れてはならない日を、ふたたび胸に刻み込む一夜となった。
(斉藤隆行)
−船内タイムテーブル−
8月9日
−おまけ−
今日の海と空(8/9)
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