3月11日
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アパルトヘイトは死んでいない/南アNGO AIDCスタッフ
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ケープタウンに暮らして4年になる水先案内人の福島庚真さんは、「AIDC」というNGOで、南アにおける経済政策の情報収集、「途上国」の「先進国」への債務帳消しを求める運動(ジュビリー2000)に取り組んでいる。南アの貧しい人々に眼を向け、理不尽な経済構造を改正しようと奮闘を続けている福島さんが、今日の講座では、南アフリカの現在とその経済構造の現実を語ってくれた。
「僕は、日本でずっと反アパルトヘイト活動をやってきました。1994年にアパルトヘイトは終わり、『この国は変わるはずだ』と思っていたのに、実際に現地で暮らしてみると、状況は全然良くなっていないという現実がみえてきました。
マンデラさんが大統領となり、『虹の国』をつくろうという理念に基づいた新しい政府では、RDP(復興開発)政策がとられました。この政策は、貧しい人々、虐げられてきた人々の生活が豊かになることを目的とした、アパルトヘイトの弊害を根絶しようとする政策です。しかし、1996年に、GEAR(マクロ経済)政策が突如持ち出されます。理由として、世界経済がグローバル化したことが挙げられますが、この政策は、中流階級を育てるため、お金持ちが有利になるという構造になっています。そしてこの結果、南アフリカでは貧困にあえぐ人達はますます増大してきました。
一方で大蔵大臣は、『GEAR政策は大成功、この政策により、南アフリカは経済安定が得られた』と発言している始末です。現実は貧富の差を拡大しただけなのに…。 こういう政策が続けば、現在53%の貧困層は増えるばかりになってしまいます。ANC(政権与党)のおこなっている政策を何とかしなければ、本当の意味でのアパルトヘイトの終わりはありません。私は、最後までこの南アという国を見届け、その移り変わりを見ていきたいと思っています。」
(吉田)
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UFO呼びます
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「アポンゲ モポンゲ モペチャベス ドモカズ マニフェス バソアベベ ジュビリン サニサス ビフェットデナー エムエス ドニポル セルゲイ ブアイソ」暗闇の中から聞こえてきたのは、なにやら怪しげな呪文。ついに本日、祖父の代から試みられてきた「宇宙との交信」が現実のものとなる(?)。
こんな『お間抜け』な企画に集まったのは、およそ20名の好奇心旺盛な参加者たち。早速、神妙な顔で呪文を唱えれば…暗闇から現れたのは紛れもない「火星人」!!見ようによっては、大仏の仮面をかぶった上半身裸の「人間」にしか見えないんですけどね。まあ、本人が「火星人」って言うのだから間違いないはず、ですよね。
(石橋)
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