3月8日 ▼物書きって食っていけるの?/金丸好知(自由文筆家)
大人気の講座「歴史街道をゆく」シリーズは好評のうちに幕を閉じ、「花見をするため」(本人談)一時的にナミビアでルーシ号を下船される金丸知好さん。彼の肩書き『自由文筆業』とはいったい何なのか、物書きになる秘けつ、さらに物書きは生活できるのかといったお話しをしていただいた。いつもの軽快なトークと経験に基づく興味深いお話しに会場からは改めて下船を惜しむ声が。そんな声に応え(?)、フィジーから再乗船いただける予定です。
「結論から言えば『物書き』なんかやめた方がいい、儲かりません。みなさんがイメージする『物書き』と、その現実とは大きく異なると思ってもらった方がいいです。『自宅で仕事をするから自由な時間が多い』そう思っている人多いんじゃないですか? 実際は、つねに自分を管理しなくてはいけませんから、高度な自己管理能力が必要になります。
『夜中にブランデーをたしなみながら執筆する』なんてイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、僕から言わせれば『物書き』じゃなくて単なる『酒飲み』ですね。この仕事に携わるため、僕は健康管理にも気を使ってます。やはり体調が良くなければ、パソコンの前に座る気にもなれませんし、いい言葉も浮かんではきませんからね。
じゃあなぜ僕が今こうして物書きをしているのか? 読みたい本を探そうと思ったら、自分でそれを書くというところにたどり着いたというのもありますし、書くことでその国の文化を伝えていると自負してるというのもありますね。そして、なによりこの職業を続ける上での喜びは、自分の書いた本が書店に並ぶ姿を目にする瞬間ですね。」
▼船内タイムテーブル▼
3月8日
▼おまけ▼
今日の海と空(3/8)
翌日のインデックスへ昨日のインデックスへクルーズレポートトップページへ