2月8日
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SOS孤児院訪問
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まずは、障害のある人々が自立して生活するための職業訓練プロジェクトを推進する「ボンボルル」を訪問。障害者たちが作製する木彫り工場などを見学した。またSOS孤児院では「マザー」と呼ばれるお母さんと、家族をなくした子供たちの「お宅」へ。ケニアの福祉への取り組みを知り、それを実践する人々や、何より子供たちとの心温まる交流コースとなった。
1969年に設立された、ケニアでもっとも大きいリハビリ施設「ボンボルル」。ここでは、視覚、聴覚など身体に障害のある人々が自らの力で生活してゆくために革製品や木彫品、アクセサリー、衣料品、車椅子などの生産技術を身につけるプログラムを実施している。この施設のガイドをしてくれた写真の彼も電動車椅子を使用している。彼の場合、他の人より語学力に優れていたため「施設のガイド」という職を手に入れたのだという。
これはアクセサリー工房の様子。まず、そのセンスの良さにビックリ。アフリカの伝統的なビーズ・アクセサリーの技法を用いている。ここで作られた製品の多くは、ヨーロッパへ「フェアトレード商品」として輸出され、その売り上げは彼らの収入となり、また彼らとその家族への住宅・医療ケア、就学などのサポートもしている「ボンボルル」の活動資金となっている。
この施設内でも販売されていて、かわいいアクセサリー類を目的にレジは長蛇の列。「施設の運営資金になる」なんて考えに入れなくとも、材料やデザインともに質の良いものばかり。
そして、SOS孤児院へ。今日は平日ということで、子供らの授業が終わった午後3時から「SOS付属小学校」で交流会開始。6歳までの子供が集まり、まずは歓迎の歌が披露された。
この学校では、孤児院に暮らす子どもたち以外に、近くに住んでいる子どもたちもいっしょに学んでいる。正式には「SOS Children's Villlage」と呼ばれるこの組織は、世界中120以上もの国々で活動、1100を越す施設の運営をしている。発展途上国では施設を周辺住民にも提供し、それによって地域の重要なコミュニティーとしての役割も担っているとのこと。
ピースボートが昨年に訪問した際に寄贈したパソコンが設置されている。名付けて「ピースボート・ハウス」。
室内には約10台のパソコンが並べられ、そのキレイに整頓された様子からも大事に使われていることがうかがえた。
各家庭は3〜4人の子供たちと、「マザー」と呼ばれる母親代わりの職員が一緒に生活している。ここに到着するまで、「一つ屋根の下にゴロ寝」の状態を想像していただけに、それぞれ別々の棟に家庭があり、全体として「村」のように一つの地域として成り立っている姿に驚かされた。
各家庭におじゃました後は、言葉でのコミュニケーションよりもとにかく「一緒に遊ぶ」。恥ずかしがり屋の子供らも、やっと慣れてくれたみたい。そんな彼らを前に思わずこの笑顔。
(生間)
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