2月8・9日
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「野生の王国」サファリ満喫ツアー
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1948年に国立公園に指定された、ケニア最大の面積を誇るツァボ国立公園。ツァボ・ウエストとイーストからなり、その総面積はなんと日本の四国よりも一回り大きい約2万800平方キロ。約60種類の哺乳類と500種を超える鳥類が生息し、とくにアフリカ象の大群が見られることやサイの「聖域」があることで広く知られている。眺望の良いロッジに宿泊し、サファリを満喫するコースをレポート。
まだ薄暗い早朝6:45、一路ツァボ・ウエストに向けて7人乗りのバンで出発。市街地は舗装されていない道が多く、寝ぼけた頭にガンガン響いてくる。市街を抜けハイウェイにのると、3時間で目指すツァボ国立公園のゲートへ到着。が、その先も途中から悪路の連続となり、砂埃との壮絶な戦いが続く。そして、まだ公園内には入っていないというのに、道路わきに突然シマウマの姿が!これから一体どれだけの動物との出会いがあるのか、車内は一気に大盛り上がり。
砂塵が舞う赤い道を走っていくと「キリンだー!!」の一声。ひときわ大きいその姿は一瞬、木と間違えてしまうほど(ホントに)。そして近くにはカワイイしっぽを振るトムソンガゼルの姿が。
もちろんサファリの大自然とそこに生息する動物たちにも驚かされたが、さらに驚くべきはガイド兼ドライバーを務めてくれた現地スタッフの目の良さ。彼と一緒で無かったら、私たちはほとんどの動物たちを見逃したに違いない。
ツァボ国立公園は、象の大群が見られることで有名。大地が赤い土に覆われているため、土浴びをした象の体が赤く染まる。そのため、ここの象は『ピンクエレファント』と呼ばれ、とっても幻想的。
今夜の宿、キラグニ・ロッジへ。客室のベランダからは、広大なサバンナや遠くの山々を眺めることができる。建物の前にある水場には、シマウマやインパラ、アフリカハゲコウなどが水を飲みに集まってくることも。オープンエアのレストランを心地いい風が吹き抜ける中、虫の声に耳を澄まして、ちょっぴり優雅な気分。疲れた身体も癒されていくようだ。
2日目は早朝のゲームドライブとともに始まった。澄んだ空気の向こうに、万年雪を頂いたキリマンジャロが朝日に輝いている。涼しいのを通り越して寒いくらい! アフリカで「寒い」なんてまったくの予想外だったけど、車のルーフから頭を出して外を覗くのにも、かなり勇気が必要なほど。と、その時、目の前の岩の上に見えたのは夢にまで見たライオンの姿。親子でのんびりと寝そべっている姿は「百獣の王」なんてフレーズはちっとも似合わないぐらいに穏やかでしたよ。
(石橋)
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