4月5・6日
▼
サンチアゴ・デ・チリ大学でミニ文化祭!
▼
日本のほぼ反対側に位置する「遠い国」、チリ。それにも関わらず日本への関心は高く、私たちが訪れた「サンチアゴ・デ・チリ大学」には日本語翻訳学科もある。
私たちはそんな日本語を学ぶ学生らと、『文化祭』という形で親睦を深めました。これまで訪れた寄港地での交流会とは一味ちがった、日本語による2日間の交流会は、学生たちの暖かい心遣いが胸に沁みるものとなった。
文化祭の第一弾では、お互いに歌や踊りを披露。ピースボートからは沖縄舞踊などが、チリ側からはチリの伝統的な民俗舞踊や、次の寄港地イースター島に伝わる踊りが披露された。学生たちも普段から学んでいる日本語でコミュニケーションをとろうと必死。まだまだぎこちないけれど、一生懸命な様子から歓迎の気持ちが伝わってきて、とても嬉しい。
第二弾は、お互いの国の代表的な料理を持ち寄っての昼食会。「パステル・デ・チョコロ」という、トウモロコシを使った料理やワインが振る舞われ、ピースボートの参加者たちは「おいしーい」と大喜び。一方、こちらから出した「豚汁」や「ラーメン」には、微妙な反応が返ってきた。日本の料理はかなり独特に感じるよう?
昼食後の第三弾。学生たちによる日本語の人形劇やバンド演奏に続いて、日本の歌の大合唱。「スキヤキソング」や「乾杯」の定番から、映画「タイタニック」の主題歌の日本語バージョンの大合唱まで。和風にアレンジされたそれは、誰にも馴染みのない、かなり妙な代物。学生たちは楽しんでいましたが、こんな歌を覚えてもらっていいのかなあ? ちなみにタイトルは「こころ」(原題:MY HART WILL GO ON)。言い得て妙だけどね。
さらに第四弾は、それぞれ少人数グループに分かれてカルタや折り紙大会。和服の着付けにチャレンジした学生も。「野点茶屋」ならぬ「文化祭立て茶屋」も大好評。それにしても、正座が辛そうな学生たち。抹茶の味はご理解いただけました?
あれ?これは日本人の描いた絵??いえいえこれは学生たちのイラストなんです。チリでも日本のアニメや漫画は大人気。そもそも日本のマンガが読みたくって日本語学科に入学したなんて強者もいるぐらい。その為か、みんなが描くイラストはどこか日本のアニメを連想させる。ここチリで一番人気のアニメは、聞いてビックリ、「セーラームーン」だとか。うーん、なぜだ??
文化祭の後は、仲良くなった大学生たちと街中を散策へ。参加者は街を案内されながら観光したり、買い物したり。
「きをつけて!」「くるまがくるよ!」「こっちこっち」と、覚えた日本語で私たちの安全を守ってくれる細やかな心遣いに感動した人も多いのでは?
返礼にと、チリの学生たちをルーシ号にご招待。そしてカラオケ大会を開催。学生にマイクを渡すと、これまたビックリ!「GLAY」やアニメ「キャンデイキャンデイ」の歌など、日本の歌が次から次へと出てくる。しかも、上手い!
「なぜ日本語を勉強しようと思ったの?日本のどんな所が好き?」と、聞くと、「日本人はみんなとても親切で、とてもいい国だから」との答え。とっても嬉しい答えだけれど、よっぽどあなた方のほうが親切だよ…と思ってしまうのでした。
(竹端)
バルパライソ寄港地レポートインデックスへ
/
32回クルーズレポートトップページへ