4月5・6日 ▼ワイナリーでソムリエ気分
「新世界ワイン」の中でもとりわけ「安くて美味い」と評判なのがチリワイン。このツアーに参加したのは、いずれもワイン通(?)の14人。一行が向かった先は、もちろんワイナリー。醸造所や貯蔵庫、そして葡萄畑を見学したら、お待ちかねのテイスティング。気分はすっかりソムリエと思いきや、飲み過ぎて「すっかりいい気分」になってしまったなんて方も。
ワイナリーで本場の味を、そして首都サンチャゴ観光も楽しんだ2日間となりました。
まず最初に訪れたのはヴェラモンテ・ワイナリー。1992年に葡萄を植え始めて1996年に初めて収穫を得たという新進気鋭のワイナリー。建物も新しくきれい。この土地は、海に近く涼しいので白ワイン用のブドウ栽培に適しているとのこと。そしていよいよお待ちかねの試飲。白はソービニヨン・ブランとシャルドネ、赤はメルローとカベルネ・ソービニヨンである。白は2種とも予想より甘かった。赤2種はまだまだ若くライト、今後に期待。
昼食はサンチャゴ市内の高層ビルのレストランでアンデス山脈を眺めながら。前菜のカクテルが済むと、アルゼンチン肉にも負けない大きさのビーフステーキの登場にますますワインが進む。
ふと外の景色に目を向けると、さっき見えていたアンデス山脈がビルに変わっている。ワインの飲みすぎで目が回ったかと思いきや、このレストランの床がゆっくりと回っているのであった。
チリのなかでも二番目に大きく、設立は1880年と歴史をもつのがここサンタリナ・ワイナリー。最近できた設備に続いて、設立時に作られたという古いセラーを見学。新しいセラーとは異なって、エアコンもなく、そして光もない、昔ながらのセラーだ。「ワイン蔵」と言えば、「涼しくて暗くてちょっとほこりっぽいけれど、なんとなく落ち着いてしまえるところ」そんなイメージにピッタリ。
この日は学生によるデモが予定されていたためにサンチアゴ市内の各所で交通規制が。残念ながら、モネダ宮殿をあきらめてサンクリストバルの丘へ。リオのコルコバードの丘の向こうをはって(?)、こちらはマリア像が。ガイドさんに「チリではキリスト像とマリア像どっちが多い?」と質問したところ、マリア像とのお答え。南米にはイタリアやスペインからカソリックが渡ってきたが、もともとが母親への尊敬が強い地域なのでマリア信仰が強く、自然とマリア像も多くなるらしい。
(服部)
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