4月2日
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地球は友達〜エコロジーのグローバル化〜
/マルセロ・ペリソリ(環境NGO「地球の友・ブラジル」メンバー)
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世界各国に活動拠点を持つ環境NGOネットワーク『地球の友』。そのメンバーとしてブラジルで活動されているマルセロ・ペリソリさんにお話しいただいたのは、環境問題を考える上で必要となる「様々な視点から物事を考える」ということについて。
「環境は、いろんな分野の事を総合して考えなくてはいけません。すべてのものが関わりあって、様々な生命が成り立っているということを考えるための一つの例として、煙草の箱を取り上げてみましょう。私にはこの一箱の煙草から、沢山の『糸』が見えます。そのうちの一本の糸をたどっていくと、私は一頭の『鯨』にたどり着きます。
以前、死んだ鯨を解剖したところ、煙草のフィルターと煙草の空き袋が出てきました。多くの人が『ただの煙草の箱ではないか』と思うところを、煙草の箱から様々なものにつなげてイメージすることができます。例えば、タバコを栽培するために沢山の森林が削られています。煙草の害によって病気になり、そのために病気になった人を国の予算を使って治さなくてはなりません。害のあるものをつくって潤う大企業も見えてきますし、畑であったり、企業であったり、そこで働く人々も見えます。煙草一つを取っても、経済、健康、文化などみんな相互に依存しあっているのがわかります。そして全てが複雑に関わりあっているのです。環境問題を考える上では、このように一つのことが及ぼす様々な影響について考えなくてはならないのです。」
(石橋)
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全米墓巡礼スライドショー/カジポン(芸術研究家)
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「素晴らしい芸術を与えてくださった偉人たちにお礼がしたい!」と去年の夏、全米のお墓巡礼貧乏旅行を決行したのは、『カジポン』さん。彼がこれまでに感銘を受けた人々の墓参りをしたという珍道中の模様をレポート。1時間半、会場はとにかく笑いっぱなしでした。
「アメリカって『バキューンの国』だから、めっちゃ怖かったんです。まあ30才まで生きたし、人生の半分生きて悔いはないって事で行くことにしました。予算は、とにかく安く。格安航空チケットで往復55000円。バスも安いのがあるんですよ。なんと、1ヶ月38000円乗り放題。さらに、昼間墓巡りして、夜行バスに乗れば、ホテル代も浮く!食事は、えーとですね…NASAの研究によれば、人間は水と塩で1ヶ月は生きていける、ということで飛行機の中で塩をゲットして旅に出たわけです。
午前中は墓の住所を調べ、昼間に墓参り、そして夜にバス。もちろん観光ナシ。1回もホテルに泊まらず、毎日墓地、バス、墓地、バス…。みんな、夏やし臭いなぁーって思うでしょ。夜行バスって夜中2時頃に休憩するんです。そしてですね、シャンプーとペットボトル持って駐車場の裏とかに行くんですわ。そこでシャンプーして、体はトイレでフキフキして身だしなみを整えるんです。まぁこうして、1ヶ月間清潔を保ちながら『全米巡礼貧乏旅行』は敢行されたわけです。」
※写真は次なる墓巡礼のため、チリ人ゲスト相手に調査を行っている様子。
(真家)
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ホームビデオ講習会
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「参加された方の家族や友人、恋人にこの旅の想い出を伝えられる素敵な物にしたいと考えています。」と話してくれたのは、『32回クルーズ想い出ビデオ』の制作委員会の1人であり、映画『ON THE BOAT』のメイキング・ビデオ作成のため乗船中のプロカメラマン、坂入さん。
たくさんの参加者がビデオカメラで旅の様子を撮影していることに目を付け、「カメラマンが撮影するよりも自然な参加者の笑顔、そして多くのシーンを集めたビデオができるに違いない」そう考えたのが、映像を持ち寄って制作するという本企画が立案されたきっかけ。その導入として本日行われたのが、撮影時のポイント講習会でした。「提供いただきたくなったからといって、クルーズも後半になった今ごろに講習するってのも何ですが…」なんて率直なお言葉も。
写真は「記念撮影時のポイント」をレクチャーしている様子。『背景に被写体を近づけるのではなく、被写体を手前に置くのが上手に撮影するコツ』だとか。この他に計8つのポイントが紹介され、会場に「マイ・ビデオカメラ」を手に集まったみなさんは、真剣な眼差しでその内容に耳を傾けていました。さて、この講習会でどれだけみなさんの腕が上がるのか?そして、一体どんな素敵な記録ビデオができるのか?今からとっても楽しみですね。
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