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▼ピースボートってなに?/中原大弐(ピースボートスタッフ)▼ |
ピースボートスタッフ中原大弐が「ピースボートってなに?」の題で講座を開催。ピースボートの歴史や現在の活動内容、そしてピースボートが目指すものなど。NGOピースボートが船旅を企画し、世界を巡る意義を熱く語った。 |
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「私たちピースボートは国際交流の船旅を企画しているNGO(非政府組織)です。国交に関係なく市民単位で交流をしています。他の国の情報はメディアによって強調されて報道される場合が多いです。また実際に現場に行ってみないと分からないことも数多くあります。ピースボートでは実際に現地を訪れその国の人々と交流することで、強調された報道の裏側にある現実に触れることができます。そうすることで、お互いのことが本当にわかりあえることができると思います。」
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▼音楽から世界が見えてくる▼ |
音楽からその国を学ぼうという講座の第1弾は、洋上英会話の先生として乗船しているフィリピン系カナダ人のブランチさんと、フィリピン担当スタッフの野平による「フィリピン編」。 |
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講座の中で聴いたのは、1980年代に大活躍したフィリピンの伝説のバンド
「アシン」の曲。「彼らはフィリピンの少数民族の文化に着目し、自分達の音楽に民族楽器を取り入れました。さらに、彼らが抱える問題を歌詞の中に取り入れもした。たとえば、彼らの故郷を歌った曲『コタバト』には、宗教の違いによるいがみ合いや殺し合いが続いていた故郷の平和への願いが込め
られています」。そして流れ出した曲、『コタバト』は、こんな歌だった。 |
『私はコタバトという町に生まれた/人や世界観が乱れ/それは宗教や主義 が違うからだという/私の生まれた町コタバト/私の考えも乱れ/どこから
やってきてどこへ行こうとしているのか分からない』
しかし、そのメッセージは届かず、「アシン」のリーダーは何者かによって暗殺されたという。「人を救うためにあるはずの宗教が、人を殺すという悲
しい結果を生み出してしまったのです」。 |
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