10月29日  ▼インド・パキスタン核実験の衝撃
1998年、インド、パキスタン両国が、競うようにして行った核実験に対して、ピースボートでは、両国で広島、長崎原爆写真展を行った。この行動は日本をはじめ、各国のメディアで特集され、注目を浴びた。講座では、両国の核実験直後に現地へ行ったピースボートスタッフが、メディアではなかなか伝えられることのない、「現場の声」を報告した。
「パキスタンは『インドを威嚇するため』、インドは『ナショナルプライドをかけた核保有国への威嚇のため』。核実験の目的は互いに大きく異なっています。世界で唯一の核兵器による被爆国ニッポンが今、アメリカの核の傘に守られているということは、皮肉なことです。」
万国びっくりショー
およそ500名の参加者の中から、「仙人」という佐名木龍美さん(62)と、10歳でスペインに単独留学、そこでサーカスに出会い、ジャグリングのプロとして活躍する平井一帆さん(21)をゲストに、その生立ちや生き方を紹介するピースボート版「徹子の部屋」が行われた。タイトルの通り、彼らのビックリする人間像に、参加者からは驚きと爆笑が。やはり、500人もいれば500通りの生き方があり、そこでの思いがけない出会いこそが、ピースボートの醍醐味のひとつではないだろうか。
忘れられた日本人村
「地球大学」の講師のひとり、ジャーナリストの金子貴一さんに、中国福建省に暮らす残留邦人の帰国を支援するボランティア活動について話していただいた。
残留邦人とは、在日華僑の妻や養子として中国に渡った日本人やその子孫 のことをいう。「日本人なのにずっと中国に住んでいて日本を知らない人も いれば、中国人であっても日本で商売をしていたために『日本人らしい』人 もいます。彼らのアイデンティティはどこにあるのでしょうか。」国籍とは、民族とは、祖国とは何なのだろうと考えさせられる講座だった。
▼船内タイムテーブル▼
10月27日
▼おまけ▼
今日の海と空(10/29)

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■10月29日のお誕生日
★加藤洋子さん(26歳)
ピースボートのことは以前から知っていたそうですが、乗船する一番の魅力となったのは、海を毎日見れるからだそうです。洋子さんは、第2の寄港地であるベトナムの出港がとても印象に残っているそうで、これからは、友達をもっと増やしたいと話してくれました。「日本に帰ったらご飯食べさせて」というメッセージをいただきました。
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