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『モンバサ(ケニア)寄港――ムトゥワパに住む子どもたちを知る』
9月20日(日)

- ケニアでの交流プログラム2日目は、昨日に続いてムトゥワパ地区のアガペ保育所へ。保育所までの道のりを子どもたちがエスコートしてくれました。

- このムトゥワパ地区は、数年前から観光業が盛んになり、外国人観光客を対象としたビジネスが急増し、急激な物価の上昇に見舞われました。そのため、物価上昇から取り残された人々は深刻な貧困状態に陥っていると言います。

- ブランコで遊ぶ子どもたち。あどけない笑顔が本当にかわいくて、こちらも暖かな気持ちになります。しかし、この子たちもこのアガペ保育所がなければ、行き場を失い街中を歩き回ることになってしまう深刻な背景を抱えています。

- 6年前に出来たこの保育所に通っているのは、両親を失った子や、貧困のために学校に通えない子どもたち。学校と同等の教育や、将来のための職業訓練などが行われていますが、この保育所も昨日訪れた孤児院同様、資金不足は深刻だと言います。

- この黄色い壁の建物が、ここを「卒業」する子どもたちが仕事に就けるようにと作られた職業訓練施設。この施設の屋根と、建物内にあるミシンや大工道具は、この間、ピースボートが行ってきた募金活動によって生まれたもの。募金活動に携わってきたボランティアスタッフにとっては、たいへん感慨深い瞬間だったよう。今日はこの建物の壁に、壁画を描くことに。写真は、その様子を見守るアガペ保育所の皆さん。こんなに見られると、ちょっと恥ずかしくなっちゃいます。

- カメラを向けると、こんな可愛らしいポーズで応じてくれました。人なつこい子どもたちの笑顔や、施設内をエスコートしてくれる姿に、嬉しくなるのと同時に、彼らの現状や将来を思うと複雑な気持ちに。

- こちらの女の子は、習字が気に入ったよう。筆で書いてくれたのは「jambo(スワヒリ語で「こんにちは」の意)」の文字。ケニアでは、学歴がなければ、将来決まった職業に就くことはたいへん難しいと言います。この保育所を「卒業」した子どもたちの将来も、決して安心できるものではありません。

- 職業訓練所内の壁画が完成。日本とケニア、つないだ手が、平和で夢の持てる未来を生み出せるように、そんな思いがこめられています。「子どもたちの笑顔に『自分に出来ること』は何なのか、問われているような気がした」参加者からはそんな声があがることも。ピースボートでは、今後もこのアガペ保育所への支援を続けていきます。
◆支援プロジェクトについて:ケニア・ムトゥワパ村に学校をつくろうキャンペーン
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