Life Onboard

『モンバサ(ケニア)寄港――ムトゥワパに住む子どもたちを知る』
9月19日(土)
地球一周の船旅はモンバサ(ケニア)に寄港しました。雄大なサファリで知られるこの国ですが、貧困が大きな問題となり、ストリートチルドレンとなる子どもたちも少なくありません。ここでは、ケニアの社会事情を学び、子どもたちの未来を創る人々と出会う交流プログラムに参加しました。(写真は途中通りかかった市場。お土産物などを売る人々の姿も多く見られました)
まず訪れたのはリコニ・リハビリテーション・スクールです。子どもたちが犯罪へ走ってしまうことも少なくないこの国。そうした子どもたちへの更正施設となっているのがリハビリテーション・スクールです。写真一番左の彼は、リコニ内のサッカーチームでキャプテンをつとめているそう。ピースボートから施設へ、サッカーボールをおくりました。
リハビリテーション・スクールの子どもたち。子どもたちが犯罪へと走ってしまう背景には、両親を失い路上生活を余儀なくされたり、貧困から抜け出す糸口すら見えない社会事情があると言います。
校長先生から、このスクールについてのレクチャー。ここでは、通常の学校と同様の授業のほか、菜園を持っており、自給自足の生活をすることに力を入れているそう。
次に訪れたのはフラハ孤児院。小学生から高校生くらいまでの男の子たちが暮らしています。個人経営の施設のため、政府からの資金援助はなく、各地のNGOや企業からの寄付に頼っているため、常に不安定な運営状況にあると言います。
ピースボートから、文房具やスポーツ用品などを子どもたちに渡します。子どもたちが孤児院で暮らす背景は様々。両親を失い路上生活を余儀なくされた子、貧しさ故に自宅で暮らすことが困難な子、虐待に遭っていたという子――ひとりひとりが、この国が抱える深刻な問題をも背負っていることに気付かされます。
子どもたちとの交流会では、歌やダンス、日本の習字などに興味津々の様子。
特にここでは日本の漢字が大人気。住所やE-mailを交換した、という参加者も多かったよう。子どもたちの「メールするから、絶対、返事を書いてね」という言葉に大きくうなづく参加者も。
孤児院を後にし、ムトゥワパ地区にあるアガペ保育所へ。ここは、ケニア人のジョンさんと、その奥さんでスイス人のイザベラさんが運営する施設。子どもたちへの教育や職業訓練だけでなく、近くに暮らすシングルマザーへの職業訓練など、地域コミュニティの中心的役割も果たしています。写真は、ちょうどアガペ保育所に着いた時のもの。子どもたちが歓迎の歌で出迎えてくれました。