Life Onboard

『フィンランド(ヘルシンキ)寄港』
6月8日(月)
オセアニック号はヘルシンキ(フィンランド)に寄港しました。近年「北欧デザイン」と呼ばれ日本でも注目される、シンプルかつ機能性と暖かみを備えた家具や生活用品。フィンランドの家庭では、ごく普通にこうした「北欧デザイン」の生活用品が、長く、世代を超えて使われていると言います。先進的な環境政策や持続可能な社会への取り組みでも、世界の注目を集めるこの国ですが、「使いやすい生活用品を長く使う」という北欧デザインの特長を思えば、ごく自然な取り組みなのかもしれません。
ここでは「北欧デザイン」に学ぶ交流プログラムへ。まずはフィンランドを代表する陶磁器ブランド「アラビア」の工場を訪れました。
機能性を重視したデザイン、そして何よりその丈夫さから、世界中で愛されている「アラビア」の食器。その丈夫さの秘密や、デザインにこめた「哲学」など、作り手の思いを伺います。
続いて家具メーカーとして名高い「アルテック」のショップへ。この椅子も本当にオシャレ。決して華美ではなく、シンプルで落ち着いた、どんな部屋にでも置けるデザインながら、思わずふと手を触れてしまうような暖かみがあります。
こちらはヘルシンキ郊外にある「アアルト・スタジオ」。作り出すものだけでなく、その建物や、緑溢れる環境にも学ぶべき点はたくさんありそう。
ここでは「北欧デザイン」の未来を担う、若手デザイナーやクリエーターとのディスカッションが行われました。デザインについて、長く使える素材や機能について、熱気あふれるやりとりが交わされました。特に興味深かったのは、デザイナーの皆さんが口々に言っていた「日本の文化から多くを学んでいる」という言葉。北欧デザインを学ぶと共に、日本が持っている素晴らしい文化をもう一度見つめ直すことを改めて感じさせてくれる時間に。
北欧デザインについて学んだ後は「デザイン地区」を散策。先ほど出会ったデザイナーさんらの作品をショップで見つけると、何とも嬉しくなります。皆さん、ここで買った生活用品は長く大切に使っていくのではないでしょうか。
そして船は次の港をめざして出港。たくさんのカモメがオセアニック号を見送ってくれました。