ピースボートが参加している「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト)」は9月24日、政府の新エネルギー戦略とその扱いに関する声明を発表しました。声明は、「『原発ゼロ』の棚上げは許されない!使用済み核燃料再処理を放棄し、『原発ゼロ』の早期、確実な実現を!」と題するものです。
声明は、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」とした政府の新エネルギー戦略について、「不十分ながらも『原発ゼロ』を掲げたという点は、これまでの原発推進路線からすれば大きな前進」と評価した上で、これは原発ゼロを望む多数の人々のの声がパブリックコメントや総理官邸前のデモなどを通じて「政府を動かしたため」と指摘しています。そして、財界の抵抗などによりこの戦略の閣議決定が見送られたことを踏まえ、原発ゼロからの後退は許されないこと、政府はまさに「あらゆる政策資源を投入」してこの戦略を確実に遂行しなければならなことを強く述べています。
具体論においては、今後の再稼働判断を任されている原子力規制委員会の人事に問題があり、この人事が見直されるべきであること、建設中の原発の工事継続容認を撤回すべきこと、大量のプルトニウムを作り出し核兵器拡散のリスクまで伴う使用済み燃料再処理計画を放棄すべきことを掲げています。さらに、省エネ、再生可能エネルギー、温暖化対策の一層の強化・拡大を訴えると共に、海外に対しては原発輸出を止め省エネと再生可能エネルギーの開発・普及支援を行うべきことを提唱しています。
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声明全文はこちら▼
http://e-shift.org/?p=2435
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