ピースボートはこのたび、原発災害下にある福島への支援活動を開始します。第一弾として、夏休みに南相馬市の中学生約50名をアジアの船旅に招待します。
これは福島の子どもたちに、夏休みの間だけでも放射能の及ばないところに避難してもらうとともに、広い大海原を行く船旅をのびのび楽しんでもらいながら、世界の多様な文化を学ぶ機会を提供し、福島へ元気を持ち帰ってもらおうというものです。
すでに申込受付は終了し、南相馬市内の6中学校の1年生から3年生まで計49名の参加が確定しました。7月23日に南相馬を出発、24日に成田空港を出発、ベトナム、シンガポール、スリランカをまわる船旅に参加して、8月4日に帰国します(旅程は以下の通り)。
スリランカでは、2004年のスマトラ島沖大地震による津波の被害にあった子どもたちとの交流をします。また、この船旅には広島の被爆者が一名同行し、船内や寄港地で原爆の体験や放射能に関するお話をしてもらいます。
このプロジェクトは、南相馬のPTA役員らで構成する「こどものつばさ」プロジェクトの一環として実施されるものです。実施にあたっては、広く賛同金を募っています(詳細下記)。
ピースボートでは子ども支援とあわせて、独自のNGOネットワークをいかし、世界各国の核問題専門家らと連携して福島の放射線被害を最小化するための取り組みも現在準備しています。
夏休み「アジアの船旅」の概要
第74回ピースボート・地球一周の船旅のうち、ベトナム〜スリランカ区間(7月25日〜8月2日)に参加する。往復は飛行機。南相馬市の中学生計49名ご招待。
7月23日(土)午前 南相馬市出発 都内または成田空港近くで宿泊
7月24日(日)午前 成田空港から空路ベトナム・ダナンへ(経由便)ダナン泊
7月25日(月)ダナンで枯葉剤被害者らと交流など
7月26日(火)ダナンよりピースボートに乗船
7月29日(金)シンガポールに寄港(多文化共生社会体験など)
8月3日(水)スリランカ・コロンボで下船。2004年の津波被災者らとの交流など。コロンボ発、帰国便
8月4日(木)成田空港着 南相馬市まで移動、到着・解散
※船内では約800名の一般乗船者と交流し、英語教室やスポーツ大会等も予定。
プロジェクト賛同金にご協力ください
郵便振替口座:00180-3-177458 加入者名:ピースボート(通信欄に「フクシマ」)
ゆうちょ銀行:〇一九店 当座0177458 名義:ピースボート(振込依頼人名の前に「フクシマ」)
※呼びかけ人:鎌田實さん、田部井淳子さん、香山リカさんほか
※このプロジェクトは、東日本大震災での災害救援・復興支援を行う(社)ピースボート災害ボランティアセンターと共同で実施しています。 |