2009年12月28日に横浜を出航した第68回ピースボート・地球一周の船旅では、「世界から貧困をなくそう」をテーマに、国連ミレニアム開発目標(MDGs)を広める「ピースボートMDGsキャンペーン」を展開します。
MDGsとは、世界から貧困をなくすことを目的に2000年に国連で結ばれた約束で、「1日1ドル以下で暮らす人の割合を2015年までに半減する」ことなどを定めています。
今クルーズでは、世界各地でMDGsを広め、達成に向けたメッセージを集める「MDGsダンスプロジェクト」と、アフリカ10カ国から12名の若者が乗船し、世界から貧困をなくす方法を日本の参加者とともに話し合う「アフリカユースMDGsフォーラム」を行います。これらの様子は、このたび新しく立ち上げた「ピースボートMDGsキャンペーンブログ」にて詳しく紹介していく予定です。
ピースボートはこれまでも、国連との特別協議資格を持つNGOとして、MDGsの推進と達成のための活動を行ってきました。とりわけ近年は、「国連ミレニアムキャンペーン(UNMC)」と協力して、MDGsに関する洋上のフォーラムやトレーニングを実施してきました。そして2009年10月には、ピースボートの船体に「2015年までに貧困をなくそう(End Poverty 2015)」というUNMCのロゴをペイントし、このメッセージを掲げて世界中を航海しています。
2010年は、MDGsの達成期限まであと5年となる重要な年です。9月にはニューヨーク国連本部にて、これまでのMDGsの達成具合を評価し、2015年までに目標を実現するための具体的な方策を話し合う「国連MDGsレビュー・サミット」が開催されます。今クルーズでのプロジェクトの成果は、このレビュー・サミットに向けて、世界各国の政府に届けられます。クルーズ終了後も、2015年までにMDGsを達成すると同時に、すべての人が尊厳を持って生きられる世界をめざして、広く市民社会に呼びかける活動を行っていきます。
参考:ピースボートMDGsキャンペーンブログ |