ピースボートは第67回クルーズでダナンを訪れた9月1日、枯れ葉剤被害者支援センターで、乗船している被爆者の方と枯れ葉剤の被害者の方の交流会を行いました。
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枯れ葉剤被害者支援センターにて交流会を行った。(2009年9月1日/ベトナム・ダナン) |
枯れ葉剤被害者協会が運営するこの施設には、ピースボートが2005年から3年間に渡って集めた外貨募金(約1万3000ドル)が、建設費の一部(屋根の建築や家具の購入費用等)として使われています。第63回クルーズで募金を受け渡した後、新たにこの施設が建設されて、今回が初めての交流会となりました。
リハビリテーション兼託児所といった存在になっているこの被害者支援センターには、34名の枯れ葉剤被害者の子ども達が毎日通っています。
ここでは子ども達が勉強をしたり裁縫を習う部屋から、昼寝をしたり、子供たちが作ったフラワーアレンジメントを販売する場所もあります。
夫婦が共働きしている障害者の親たちは、子ども達をここに預けています。施設が出来るまでは、子どもを家に置いておくとどこかに行ってしまうので、仕方なくヒモで縛っていた家庭もあります。そうした人々にとって、この施設の役割は大きいのです。
交流会では、支援センターの副所長による枯葉剤に関しての説明や、子ども達の状況、この施設の話などをしていただきました。
また、被爆者の西岡洋さんが英語で被爆体験を語り、戦争が引き起こす問題を分かち合いました。レクチャーの後は子ども達と一緒に遊んだり、折り鶴を折って時間を過ごしました。最後に、日本からの援助物資として、子ども達の文房具などを手渡しました。
募金にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。 |