3月23日、パレスチナ自治区・ガザにピースボートが緊急支援のために送った毛布・300枚が現地に到着。ガザで人道支援を行っているNGO「Life
& Hope Organization」を通じて、必要な家庭への配布を開始しました。これは、昨年末より続いた、イスラエル軍による大規模攻撃によって甚大な被害を被ったガザへの、緊急支援キャンペーンから送ったものです。
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ピースボートの支援金で購入した毛布。現地NGOを通じてガザの人々に手渡される。 |
2008年末から約1ヶ月にわたって続いた、イスラエル軍によるガザへの大規模攻撃。死傷者7000人以上、建物やインフラへの損害額は19億円(約1700億円)以上とも言われ、深刻な事態が現在も続いています。
こうした状況を受け、ピースボートでは緊急支援キャンペーンを発足。避難所での生活を余儀なくされている人々へ毛布を送るための募金を、街頭などで呼びかけてきました。
もともと砂漠地帯だったガザでは、寒暖の差が大きく、特に冬場の夜には強く冷え込むことがあります。イスラエル軍による攻撃によって、家屋やインフラが破壊されてしまっただけでなく、食料や燃料といった基本的な物資ですら手に入りにくい環境にあるため、人々はビニールなどを身体に巻いて夜をしのいでいると言います。
今回の毛布は「第一次緊急支援」として送金した約50万円から購入し、エルサレム在住のピースボートスタッフがガザへの搬入手続きを行ったもの。イスラエル軍によるガザの軍事封鎖のため、搬入までに1ヶ月もの時間を要しましたが、現地の状況は依然厳しく、防寒具としてはもちろん、その他用途にも使用範囲の広い毛布はたいへん重宝しているとの報告を受けています。
緊急支援キャンペーンでは、この後「第二次支援」として約100万円を送金予定。現在、詳細を現地スタッフと協議しています。
今後もピースボートは、ガザに住む人々の基本的人権や生活を追い詰める占領や封鎖を非難し、人道支援を続けてまいります。
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