パレスチナ・ガザ地区への空爆に抗議するアクションを実施、
イスラエル大使館、日本外務省へ要望書を提出しました

 2008年12月27日からイスラエルがガザ地区への大規模な空爆を実施。1千人をこえる死傷者をうみながらも、イスラエルは依然、大規模な軍事攻撃を続けています。

 12月30日、この人道危機に対し、ピースボートをはじめこれまでパレスチナ問題に関わってきたNGOが共同で、軍事行動とガザ地区封鎖に抗議する申し入れを行い、駐日イスラエル大使館、日本外務省それぞれに、要望書を提出しました。
駐日イスラエル大使宛の要望書日本外務大臣宛の要望書
12月30日・イスラエル大使館前にて申し入れを行いました
東京・イスラエル大使館前で行われた申し入れには、約300人が参加。イスラエルによる軍事攻撃の即時停止と、ガザ地区の封鎖解除を求める要望書を提出するとともに、犠牲者への追悼の意をこめてキャンドルアクションを行いました。
1月2日・ピースボート洋上にてアクションを行いました
2009年1月2日、太平洋を航行中の第63回ピースボート「地球一周の船旅」洋上より、軍事攻撃に反対するメッセージを表すダイ・インを実施。参加者雄志約250名が参加しました。メッセージには「Listen to the voice of the world! Stop the killing!」とあります。

駐日イスラエル大使 ニシム・ベンシトリット殿
ガザに対する軍事攻撃の即刻停止を求めます


 私たち、パレスチナ自治区ガザ地区において人道支援・開発支援活動に携わってきた団体は、2008年12月27日にイスラエルが開始した、ガザへの軍事攻撃に驚愕するとともに情勢の悪化に深く憂慮しています。報道によれば、29日までの犠牲者は300人、負傷者は1400人を超えましたが、攻撃が続いていることから、犠牲者の数が増えることを懸念しています。また、ガザの人口の半分を占める子どもや女性を含む一般市民に被害が及んでいると伝えられています。いかなる理由であれ、多数の民間人を巻き込んだ軍事行動の非人道的行為は厳しく非難されるべきものです。

 ガザの人たちは、イスラエルによる長期の封鎖の影響で、食料・医薬品・電気・水道・調理ガスなどの生活必需品が不足した劣悪な環境の下で、尊厳を奪われる生活を強いられてきました。子ども達の多くは充分な栄養を取れず、病院・診療所は、慢性的な医療資材の欠乏で、半ば麻痺状態になっています。そのような中で起きた今回の大規模軍事攻撃は、ガザの人々に身体的および精神的に大きな傷を負わせています。そして軍事攻撃が続けば、犠牲者・負傷者が増える一方で、全てが不足する中で人々が充分な治療を受ける機会はますます失われるという悪循環が加速すると思われます。

 私たちは、いかなる状況の下でも、民間人に対する軍事攻撃は容認されてはならないと考えています。ガザの武装勢力による無差別ロケット攻撃も、イスラエル政府による多数の民間人を巻き込む大規模軍事攻撃もともに非難されるべきものと考えます。今回のイスラエル軍による軍事行動は、過剰な報復という不均衡性を持ち、多数の民間人を殺戮したことから正当性に欠くものと考えます。また、こうした行為は紛争の平和的な解決をより一層遠のかせるものであり、即刻中止されるべきと考えます。

 ガザの人々にとって必要なのは、物資や人々の自由な往来が可能になることで、国際支援に依存することなく、自ら経済を発展させ、尊厳を持って生きることが出来るようになることです。それはまた紛争解決の前提条件でもあります。しかし今、残念ながら、私たちの支援活動も含めて、国際社会による人道支援・開発支援活動の多くが封鎖の為に困難に直面、あるいは中止を余儀なくされ、ガザの人々を絶望の淵に追いやっています。

 そのために、私たちは、イスラエル政府に対して、多くの民間人を巻き込むガザに対する軍事攻撃の即刻停止および負傷者および病人のイスラエルでの治療の許可を求めると同時に、ガザへの医薬品・食料などの人道物資を含む物資の搬入、そして国際人道支援団体の自由な出入りを認めるよう、ここに要請いたします。

呼びかけ:
 特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
 社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
 生物多様性フォーラム
 特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
 日本山妙法寺
 日本パレスチナ医療協会
 日本YWCA
 特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
 パレスチナの子供の里親運動
 ピースボート
 平和をつくり出す宗教者ネット
 『1コマ』サポーターズ

外務大臣 中曽根弘文殿
イスラエルによるガザへの軍事攻撃を即刻中止させてください


 私たち、パレスチナ自治区ガザ地区において人道支援・開発支援活動に携わってきた団体は、2008年12月27日にイスラエルが開始したガザへの軍事攻撃に、驚愕すると共に情勢の悪化に深く憂慮しています。報道によれば、29日までの犠牲者は300人、負傷者は1400人を超えましたが、攻撃が続いていることから、犠牲者の数がさらに増えることを懸念しています。また、ガザの人口の半分を占める子どもや女性を含む一般市民に被害が及んでいると伝えられています。いかなる理由であれ、多数の民間人を巻き込んだ軍事行動の非人道的行為は厳しく非難されるべきものです。

 ガザの人たちは、イスラエルによる長期の封鎖によって、食料・医薬品・電気・水道・調理ガスなどの生活必需品が不足した劣悪な環境の下で、人としての尊厳を奪われた生活を強いられてきました。子ども達の多くは充分な栄養を取れず、病院・診療所は、慢性的な医療資材の欠乏で、半ば麻痺状態となっています。そのような中で行われた今回の大規模軍事攻撃は、彼らに更なる身体的および精神的に大きな傷を負わせています。そして軍事攻撃が続けば、犠牲者、負傷者が増える一方で、全てが不足する中で人々が充分な治療を受ける機会がますます失われるという悪循環が加速すると思われます。

 私たちは、いかなる状況の下でも、民間人に対する軍事攻撃は容認されてはならないと考えています。ガザの武装勢力による無差別ロケット攻撃も、イスラエル政府による多数の民間人を巻き込む大規模軍事攻撃も、ともに非難されるべきものです。しかし、今回のイスラエル軍による軍事行動は、報復というにはあまりにも均衡を欠いており、こうした多数の民間人殺戮はとうてい正当化できません。また、こうした行為は紛争の平和的な解決をより一層遠のかせるものであり、即刻中止されるべきです。

 ガザの人々にとって必要なのは、物資や人々の自由な往来が可能になることで、彼らが国際支援に依存することなく自ら経済を発展させ、尊厳を持って生きることが出来るようになることです。それはまた紛争解決の前提条件でもあります。しかし今、私たちの支援活動も含めて、国際社会からの人道支援・開発支援の多くが封鎖の為に困難に直面、あるいは中止を余儀なくされ、ガザの人々を絶望の淵に追いやっています。

 日本は、現在、国連安全保障理事会の非常任理事国の立場にあり、紛争の平和的解決に取り組む平和構築委員会の議長国でもあります。紛争の平和的解決を積極的に希求する国として日本が果たすべき責任と役割は小さくないはずです。私たちは、日本政府の今回の事態に対する速やかな対応を歓迎致します。しかし私たちは、日本政府に引き続き国連安保理声明による「暴力の即時停止」を全面的に支持し、イスラエル政府に対してはより積極的に軍事攻撃の即刻停止の実施と、負傷者および病人のイスラエルでの治療の許可、ガザへの医薬品・食料などの人道物資を含む物資の搬入、そして国際人道支援団体の自由な出入りを認めるよう、強力に申し入れて頂きたくここに要請いたします。

呼びかけ:
 特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
 社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
 生物多様性フォーラム
 特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
 日本山妙法寺
 日本パレスチナ医療協会
 日本YWCA
 特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
 パレスチナの子供の里親運動
 ピースボート
 平和をつくり出す宗教者ネット
 『1コマ』サポーターズ

このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:高橋)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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