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アフリカ初のノーベル平和賞受賞者で、環境活動家のケニアのワンガリ・マータイさんが5月27日午後、ピースボート事務局を訪問されました。
ピースボートは2004年、ケニア・モンバサ寄港時にワンガリマータイさんが行っているグリーンベルト運動の現場を訪問。森林破壊によって進行する砂漠地帯で、ケニアの人々と苗木の植林活動を行いました。
また、ピースボートも実行委員として関わった9条世界会議では、9条を支持し世界に広める活動へ賛同してくださり、来日は叶いませんでしたがビデオメッセージを下さいました。 |
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ワンガリ・マータイさんからのメッセージ:
ピースボートの皆さん、本当に温かい出迎えをして下さってありがとうございます。
来日して以来、政府関係者と公式な場でいろいろな話をしてきましたが、ここにきてやっと、本当に草の根のみなさんに出会えたと感じています。
これも、ピースボートがこれまで何度もケニアを訪れて下さった結果、このようなコネクションが生まれたのだと感謝しております。
(中略)
私は横浜で行われているTICAD・アフリカ開発会議出席のために来日しているのですが、さまざまな場所で次のようなメッセージを繰り返し発言しています。
地球上の資源というものに対して、私たちが責任をもってこれを預かって、それを皆と共有することができなければ、平和な世界というものはもたらされないと言われています。
したがって、私たちはそういった行動を続けながら、平等で正義のある民主主義の世界を皆さんと実現して行きたいと思っています。
先のケニアで起こった暴動では1500人もの人々が命を失いました。また、何百人もの人々が家屋を失ったのです。そして今、ようやく平和へのイニシアチブが始まり、人々は住み慣れた自分の村に戻り畑の仕事であったり元通りの生活ができるようになりました。
私たちはこれから、民族や宗教などの違いを乗り越え、これまでの同じようにいっしょに暮らしてゆくでしょう。そして、その中で憎しみがあろうとも、お互いが許し合うことを学んでもらう必要もあると思います。つまり、平和というものは人々の心の内側から作られて行くものなのです。
私たちが困難な折、私たちを応援していただいたピースボートのみなさまに心から感謝を申し上げます。私も娘も必ずピースボートに乗り、皆さんと共に平和で公正な社会のためには何ができるかをいっしょに考えたいと思います。
(2008年5月27日 ピースボート事務局にて) |
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このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:中原)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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