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沖縄本島北部の東海岸に位置する名護市・辺野古。絶滅が危惧されるジュゴンが生息する、美しい海をもつ土地です。
しかしいま、この辺野古の海は、普天間飛行場の移設計画による新たな米軍基地建設によって大きな危機と直面しています。
NGOピースボートが続ける国際交流の船旅。その旅の中では、世界の様々な現実と出会うことが少なくありません。
パレスチナでは、家族や故郷、自身のルーツ、そして穏やかに生きる権利すら奪われている人々と出会いました。また、この問題に深く関わるイスラエルでも、出口の見えない紛争に疲弊する人々や、共存と和平を願う人々と出会いました。
ニューヨークでは、「911同時多発テロ」によって家族を失いながらも、「争いは争いしか生まない」と訴え軍事行動に反対する人々と出会いました。サンフランシスコで出会った、イラク退役軍人会の人々からは、「武力で平和はつくれない」という声を聞きました。
米国に属するハワイイ(Hawaii)では、米軍基地建設によって聖地として守り続けた土地を奪われた、先住民族・カナカマオリの人々と出会いました。
ピースボートではこうした経験から、辺野古への基地建設に反対を訴え、辺野古にスタッフを派遣。辺野古のおじい・おばあたちが結成する『命を守る会』とともに、基地建設への反対行動に参加するなどこの問題に取り組んできました。
2007年3月、ピースボートは、辺野古の自然の恵みを受け取り、自然を守る「泡盛キャンペーン」を発足しました。これは、沖縄で作られた泡盛を静かな辺野古の海へ沈めて熟成させ、辺野古が育んだ泡盛から豊かな自然と出会い、その希少性を知るものです。
この「泡盛キャンペーン」にはピースボートクルーズの参加者有志ら43名が参加。57本の泡盛を昨年3月、辺野古の海へ沈めました。そして1年が経つ今年2月下旬、辺野古の海が育てた泡盛を引き揚げます。
当日は、キャンペーン参加者のうち約20名が辺野古へと足を運び、この泡盛の引き揚げに参加する予定です。
2000年・2004年のIUCN勧告や、サンフランシスコでの「ジュゴン裁判訴訟」でも知られるように、辺野古の自然は国際的にも高い評価を得ており、また基地建設による環境破壊には強い非難が寄せられています。
私たちは、辺野古の自然は一時の国益や、一部企業の利益のために破壊されてはならないものだと考えます。
このキャンペーンを通じて、辺野古の自然を体感し、その豊かさを伝える一歩となればと思います。ぜひ、取材にお越しください。 |
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泡盛・引き上げの日程 |
日程: |
2008年2月23日(土)、24日(日) |
場所: |
名護市市瀬嵩周辺
※当日の天候によっては日程が変更となることもあります。詳細については必ずお問い合せ下さい。 |
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このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:森田安里)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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