北朝鮮大水害の
緊急救援募金を呼びかけます

 2007年8月7日から14日にかけて、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)全土を襲った大雨・洪水による大水害。国連人道問題調整部(OCHA)などの報告によると、被災者総数は90万人以上ともいわれ、現段階において確認されているのは、死者454人、行方不明者156人、負傷者4,350人以上、そして4万戸以上の家屋が全壊、20万戸以上の家屋が部分破壊あるいは浸水という数に至っています(8月26日発表)。

 8月27日、国連は、国際社会へむけて1400万ドル(約16億円)の支援を呼びかけました。韓国をはじめとする各国やWHO、WFPなどの国際機構からの医療品や食糧、毛布などの支援が相次ぎ、米国も8月末日、大規模な食糧援助をする用意を表明しました。

 この状況を受け、ピースボートでは今回の水害で被災した現地の人びとに対する緊急救援募金を呼びかけています。

 '91年の「KOREAクルーズ」をはじめとし、ピースボートは過去5回に渡って北朝鮮への船旅を実施してきました。'96年のクルーズでは、その前年の大水害によって食糧不足が懸念された現地へ、参加者の皆さん及び他の市民団体と協力して集めた米62トンや救援物資を直接届けました。

 今回の被災状況は、そのときの数倍の規模にあたるとのことです。また、'00年以降の南北コリアクルーズでは、新しい時代の朝鮮半島と日本の平和を考える市民レベルの対話を行ってきました。政治的にはいま、日朝関係は核・ミサイル、拉致、過去の清算などの問題が山積みとなり、非常に厳しい状態ではあります。しかし、政治や歴史状況を越える人道上の理念にもとづいた国際的な支援が、現在、必要とされています。

 大水害によって被災した隣人の人びとへ、みなさまのご協力をお願いいします。
救援募金にご協力ください
郵便振替口座:00180−6−705651
加入者名:ピースボートUPA
※通信欄に「北朝鮮水害救援基金」とお書き下さい
※募金の一部は、必要最小限度の活動経費としても活用させていただきます
※今後はコメの収穫減による食糧不足など、長期的な支援が必要とされますが、現地の情報を収集しつつ対策を講じていきます。まずは1ヶ月間を目安に緊急救援基金を集める予定です。

救援募金の送り先と支援内容について

 いただいた募金は韓国のNGO「JTS(Join Together Society)」と、日本のNGOネットワーク「KOREAこどもキャンペーン」へと送り、現地での支援活動に使います。いずれのNGOも、8月中旬〜下旬にかけて担当スタッフを現地へおくり、現状調査や支援物資の配布を行っています。

※JTS(Join Together Society) http://www.jtsint.org/
人種・宗教・民族・性別・イデオロギーに関わらず、世界特にアジアの飢餓や疾病をなくすための活動を広げている国際市民団体。現在はインド・フィリピン・アフガニスタン・スリランカ・北朝鮮などで起きた災害の現場に直接向かって活動をしている。徹底したモニタリング(支援後の状況確認)のもとに、特に子どもの支援、農業開発、地域開発に力を入れている。

※KOREAこどもキャンペーン
'95年の大雨洪水被害への緊急支援以来、11年にわたって北朝鮮の子どもたちへの人道支援を続ける。今年で6年目となる、こども交流絵画展「南北コリアと日本のともだち展」を通じて、朝鮮半島と日本の人々の平和と信頼関係を築いてきた。現在3団体、「JVC(日本国際ボランティアセンター)」「アーユス仏教国際協力ネットワーク」「地球の木」で構成する。

このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:櫛渕万里、イ・ソネン)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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