伊藤一長・長崎市長が凶弾に倒れ亡くなりました。この突然の訃報にあたり心よりお悔やみを申し上げます。
伊藤市長は、平和行政において力強い指導力を発揮されてきました。とりわけ、長崎市平和宣言、平和市長会議、NPT再検討会議、「核兵器廃絶地球市 民集会ナガサキ」等を通じて、そのメッセージは、核兵器廃絶と平和を願う世界中の市民を勇気づけてきました。
私たちピースボートの平和教育活動に対してもご支援をいただきました。とくに近年では、核保有国の若者が世界を回り長崎を訪れるプロジェクトにあたって、若者一人ひとりに温かい励ましの声をかけて下さいました。
そのような伊藤市長が凶弾によって倒れたことに、私たちは衝撃を受け、憤りを覚えています。徹底的な真相究明と厳正な処罰がなされることを求めます。銃の不法所持を取り締まり、こうした銃による暴力を起こさせないための規制措置が緊急に必要です。
折しも同じとき、米国バージニア州では銃乱射事件で多数の犠牲者が出ました。世界的にも、武器貿易条約(ATT)締結への動きなど、銃を含む小型武器の規制を求める運動が広がっています。
私たちは、武器の規制と撤廃そして暴力の克服のために、世界の市民と共に平和NGO活動をさらに強化してまいります。
2007年4月18日
国際NGOピースボート |