第55回ピースボート「地球一周の船旅」(2006年11月出航)は、2007年1月29日、30日の両日、米国・ハワイイに寄港。、ピースボート洋上での平和教育プログラム「地球大学」の受講生らと、ハワイイ先住民の人々による「ピース・ウォーク」を実施しました。
美しい海をはじめとする大自然が魅力のハワイイは、多くの人を惹きつけ、世界的な観光地として人気の土地。しかしこの土地に、米国の巨大な軍事基地や軍事施設がおかれていることはあまり知られていません。
ハワイイの米軍基地は、米国太平洋軍事司令部の「心臓部」とも呼ばれており、イラク戦争においては、ハワイイから多くの米兵がイラクへと飛び立っています。
そして現在、ハワイイのさらなる戦力強化案が進められ、実現すれば「ストライカー旅団」と呼ばれる300台の装甲車から成る新たな米軍部隊が駐留することになります。この新部隊の駐留が決定すれば、そのための新しい軍用空港や軍要路が建設されることとなり、ハワイイの美しい海や大自然、生態系の多くが破壊されることが危惧されています。また、軍備の拡大は、イラクをはじめ「紛争地」の人々の生命を脅かすものでもあります。
こうした、米軍による軍事拡張計画に対し、ピースボートは地球大学の受講生らとともに基地建設に反対する「ピース・ウォーク」を実施。自身の土地と権利を守るために活動を続けるハワイイ先住民の人々とともに、街頭アピールを行いました。
アピールで訴えたのは以下の3つのポイント。
・ハワイイの美しい海や大自然を破壊する米国の軍事拡張計画に反対します。
・イラク戦争をはじめ、世界のあらゆる戦争に反対します。
・米国の世界戦略を支える沖縄の新しい米軍基地建設に反対します。
ピース・ウォークでは、これらを盛り込んだフライヤーをワイキキビーチ周辺で配布しました。 |