「東アジア平和フォーラム」にピースボートが参加、
東アジアの核軍縮と憲法9条の意義について発言

 10月8日・9日、東京・市ヶ谷にて行われた「東アジア平和フォーラム」に、ピースボートスタッフの川崎哲(38)がコメンテーターとして参加。国連プロジェクトで、ピースボートも参加するGPPAC(武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ)の取り組みや、東アジアの連携について発言した。

 「東アジア平和フォーラム」は、1995年に戦後50年の節目として日韓で開催されたシンポジウムを継承するもので、今年は岩波書店、庭野平和財団、東亜日報社などが主催。ピースボートも協力団体として参加している。

 “私たちは、東アジア人になれるか”をテーマとした今回は、日本・韓国のほか、中国やオーストラリアなどから、NGO関係者や研究者、政治家など百数十人が参加。日本からは川崎らNGO関係者のほかに、衆議院議員の加藤紘一氏(自民党)、仙谷由人氏(民主党)、土井たか子氏(社民党)、日本総研の寺島実郎氏、東洋学園大の朱建栄氏、環境・持続社会研修センターの佐久間智子氏など、さまざまな分野の専門家や著名人が参加した。

 フォーラムは「歴史」「平和」「環境」の3つのセッションに分けてすすめられ、東アジア諸国の相互協力について議論が交わされた。

 ピースボートの川崎哲は「平和」セッションのコメンテーターとして参加。東アジアにおける軍事力の拡大、とくに核拡散の問題を挙げるとともに「武力による紛争解決を否定する日本国憲法9条を東アジアの平和の基本理念とする必要がある」と発言。東アジアの連携のために、NGOや企業、自治体、大学といった市民社会が果たしうる役割について述べた。

 会議2日目の公開シンポジウムでは、日韓の与野党の政治家がパネルディスカッションを実施。シンポジウム中に入った北朝鮮による核実験実施の報をうけ、加藤紘一議員が「北朝鮮はいわば“弱者の脅迫”としての『賭け』の出た。日本の出方次第で北朝鮮の姿勢は変わり得る。日朝交渉の軌道修正をすべき」と発言するなど、北朝鮮核問題の「対話による平和解決」への議論が行われた。

 この「東アジア平和フォーラム」の記録は、ちかく岩波書店から出版される予定。
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ピースボート事務局(担当:川崎)
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