バレンタインキャンペーン2006
中川昭一・農林水産大臣へ「抗議チョコ」を渡しました。
BSE問題『わたしたちの生命と安全を守るアナタが好き』

中川さんに直径約80cmのハート形チョコレートを贈った。
 ピースボートでは、「バレンタインキャンペーン2006」として、「米国産牛の輸入再開問題」に対する責任ある回答と、食の安全を守るシステム作りを求め、中川昭一・農林水産大臣に「抗議チョコレート」を贈りました。

 チョコレートは、直径約80cm。サイズが大きいため、食べやすいよう、土台にスポンジを使い上部にチョコレートを流しました。そこに『わたしたちの生命と安全を守るアナタが好き』とのメッセージと、下記のような「ラブレター」を添え、2月14日13時、農林水産省動物衛生課の小倉補佐官に手渡しました。
以下の「ラブレター」を添えて、チョコレートを贈りました
愛しの中川昭一さま

 今日は待ちにまったバレンタインデー。愛しい人に「愛」を伝える日です。そこで、勇気を出して、七三分けの凛々しい昭一さん、アナタに伝えたかった想いをチョコレートに託し、告白します。

 アナタは今年1月、米国から日本に輸入された牛肉に、BSEの感染源がたまりやすいという「特定危険部位」が混ざっていた問題で、米国農務省からの報告に対し「これを読むと危険部位除去に関しては信頼性が低いと言わざるをえない」とおっしゃいました。私たちは、アナタのことを信じて、牛肉輸入再開を受け入れ、これで安くて美味しい牛肉が食べられると喜んだのに…こんな言い方はあんまりです。あれ以来、私たちはアナタに騙されているのかもしれない、という懸念をぬぐい去ることができず、スーパーの店頭に並んでいる牛肉ですら、怖くて買えません。

 アナタはこの事件の後、ダボスへ飛び、米国農務長官に再発防止と原因究明を求めました。この時、私たちは期待したのです。「昭一さんなら、しっかりと原因を見極め、私たちにもわかるように説明してくれるだろう。この問題への『責任』を明かにしてくれるだろう」と。
 しかし、その矢先の今月9日、アナタが頼りにした米国農務省は、BSEに感染している恐れのある牛が食用に処理されていたことを報告しました。しかもその牛は、歩行困難なくらいフラフラだったと言います。これには私たちは驚きました。もし、こうした事件が発覚せずに輸入が続けられていたら、私たちは普段の食事の中でこうした危険な牛肉を食べていたのかもしれません。
 大臣という要職に就くアナタは、高価な国産牛しか食されていないと思いますが…私たち庶民はなかなかそうもいきません。アナタはその後の答弁で、しきりに「米国の報告書を見てから」とおっしゃっていますが、私たちから見ると、アナタが頼りにする米国はあまりに頼りないのです。

 昭一さん、かつての選挙でアナタがご自身のポスターに掲げた言葉、そこには『日本のため あなたのため』とありました。私たちは、私たちのために力を尽くそうとしているアナタに惚れたのです。
 昭一さん、アナタは、農林水産大臣として、今回の輸入再開が間違いであったことを、心の奥では認めていらっしゃるのではないでしょうか。『あなたのため』とまっすぐな言葉で訴えかけたアナタが、「私たちの生命」と「米国への忠誠」を天秤にかけたりするはずないですもの。
 昭一さん、私たちは信じています。アナタが輸入再開が過ちであったことを素直に認め、その「責任」を誰もが納得できる形で受け入れることを。またその時には、再発防止と、食の安全を守るシステム作りを約束してくださることを。
 アナタへの想いをこめて、愛のチョコレートをお贈りします。このチョコレートには危険部位は入っておりませんので、ご安心下さい。あくまで「愛」だけで作りました。
 ホワイトデーには、このチョコレートへのお返事として、アナタの口からこの問題への「責任」と、正しい情報が伝えられることを信じています。この大きな愛をお受け取り下さい。
2006年2月14日  ピースボート有志より
このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:中原大弐、森田安里)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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