地雷廃絶を訴えにっぽん縦断――
「地雷出前教室の旅」の記録が出版!
岐阜県高山市で出版記念パーティーを行います

 2003年、岐阜県高山市出身のピースボートボランティアスタッフ・上泰歩(うえ・やすほ、当時19歳)が、対人地雷の被害と地雷廃絶を訴える「出前教室」を各地で行いながら、自転車で日本列島を縦断する、「にっぽん縦断地雷出前教室」の旅を約5ヶ月かけて完走しました。そして、2005年12月、この旅の記録が国土社より『走れ!やすほ にっぽん縦断地雷出前教室』として出版されました。これを記念してやすほの地元である岐阜県高山市でささやかですが出版記念パーティを行います。

 現在ピースボートスタッフをしている上泰歩は、高校時代に地雷の問題を知り、卒業後、東京に上京。ピースボートのボランティアスタッフとして地雷廃絶プロジェクトに参加し、第40回ピースボート「地球一周の船旅」に乗船しました。旅を通じて訪れたカンボジアで見た地雷原や、地雷被害者の生活に強い衝撃を受け、帰国後、ひとりで自転車による日本縦断の旅に出発。札幌から沖縄までを5ヶ月かけて3500kmを走破し、その間、日本全国67箇所で地雷の恐ろしさを伝える「地雷出前教室」を行いました。日本縦断の旅のエピソードを中心としたこの本は、小学校高学年から読めるものとなっており、地雷の基礎知識や、日本を始めとする世界の地雷問題にも触れています。

 しかし、この本は何も地雷の専門書ではなく、これから世界と関わりたい、将来NGOで就職してみたい。ボランティア活動を地域で行いたいなどを考える、同世代へのメッセージでもあります。
 日本国内ではますます地方と中央の格差が深まり、東京都内では「IT産業」や「株式市場」で大儲けをすることがもてはやされています。世の中はお金だと言い切り、自分だけよければ良い的な風潮があるなか、これから世界とつながりながら、だれかの役に立ちたいというNGO的な行き方は、若い世代を中心に大きな関心が寄せられています。この本は何も特別な人物が書いたベンチャー本ではなく、ごくごく一般の高校生が自分や社会の矛盾に悩み、そのなかで自分なりの目的を見つけ行動した記録です。
 出版記念パーティーのお知らせ
日時: 2006年1月21日(土)14:00開場/14:30開始
場所: ベーカリーレストラン「コパン」
(高山市昭和町2-121-2)
参加費: 2500円
※要予約。
※当日は、出版記念のごあいさつのほか、ピースボートの地雷廃絶キャンペーンのあゆみや、カンボジアの地雷問題の現状も紹介します。
このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:森田安里)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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