PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.218 10月20日号
先週のピースボート
パキスタン地震の被災地へスタッフを派遣
 ピースボートは、今月8日に発生したパキスタン大地震の被災地への緊急支援キャンペーン発足を決め、17日からスタッフの山本隆(35)と門脇哲太郎(26)が現地入りした。山本はこれまでにも、阪神淡路大震災をはじめ、トルコや台湾など各地での支援経験を持ち、最近では、スマトラ島沖地震や、米国南部を襲ったハリケーンの被災地を訪れ、支援キャンペーンを展開した。
 山本らはカシミール地方、北部地区のムザファラバードやバーグ近郊の医療キャンプや、モスク、病院などをまわり被害状況を視察。現地NGOらとのミーティングを行い、24日に一時帰国する予定だ。
 帰国後、ピースボートセンターとうきょうにて報告会を開催し、被災地の最新情報と、今後の具体的な支援キャンペーンについて報告する。参加は自由。詳しくはピースボート事務局(Tel:03-3363-7561・担当:森田)まで問い合わせを。

パキスタン地震、現地報告会
日時:10月27日(木)19:30〜21:00
場所:ピースボートセンターとうきょう
(JR/西武新宿線/東京メトロ東西線・高田馬場駅早稲田口徒歩7分)


今後のピースボート
新潟中越地震から1年、仮設住宅へ除雪機などを提供
 10月22日、新潟中越地震から1年を迎える新潟県小千谷市をスタッフの森岡亮二(27)が訪問する。
 ピースボートでは、昨年10月の新潟中越地震の直後、現地にスタッフを派遣。約3週間にわたって仮設住宅での炊き出しや、地元商店の片づけなどのボランティアを行った。炊き出しなど、地元密着での支援活動は3週間で終了としたが、実際の「復興」には長期的な支援が必要なため、募金活動は継続し、支援を続けてきた。
 小千谷市では現在も、668世帯・2235人が仮設住宅での生活を余儀なくされており、これから訪れる厳しい冬への不安が高まっている。昨年、新潟は19年ぶりとも言われる大雪に見舞われ、仮設住宅周辺も深い雪で覆われた。その雪のために支援物資の運搬が遅れたこともあり、2回目の冬を迎える今年は特に雪対策が必要とされている。そこで、ピースボートからは、雪かきのためのスノーダンプと除雪機の提供を決定。22日に現地入りする森岡がまずスノーダンプを、その後11月上旬までに除雪機を小千谷市災害対策本部に届ける予定だ。

Stop the Wall!! パレスチナ「分離壁」に反対するシンポジウムを開催
 11月9日、イスラエルによるパレスチナ弾圧と、パレスチナ自治区周辺に建設中の「分離壁」に反対するシンポジウムが東京・文京シビックセンターにて行われる。
 これは、ピースボートや日本国際ボランティアセンター(JVC)、アムネスティなどが呼びかける「Stop the Wall!!」にるもの。今年9月、パレスチナ・ガザ地区からイスラエル軍が撤退、長年にわたるガザへの「占領政策」に終止符が打たれた。しかし、撤退直後の9月末にはイスラエル軍による攻撃が加えられ多数の犠牲者が出るなど、イスラエルによる弾圧は続いている。また、ヨルダン川西岸地区においては、自治区を囲む壁の建設が始まっており、完成すると高さ8m、全長622mに渡る巨大な「分離壁」が生まれることになる。イスラエル政府はこれを「テロ対策」の一環と主張するが、壁は本来のヨルダン川西岸地区よりもかなり狭い範囲で建設されているほか、壁の完成と同時にパレスチナの人々が孤立し、日常生活をも妨げられることになるのは明白である。そのため、これは「アパルトヘイト・ウォール」にすぎない、とも言われ、国連を始めとする国際社会からも抗議の声が挙がっている。
 ピースボートではこれまでにも、パレスチナに「ピースボート平和人権監視団」を派遣するなど、パレスチナの現地調査を重ねてきたほか、イスラエル政府に対し、パレスチナへの弾圧停止を求める活動を国内外で行ってきた。
 今回のシンポジウムでは、イスラエル/パレスチナの和平を願い、パレスチナで医療活動を行う医師を、イスラエル、パレスチナ双方から招き、人権・平和の視点から「パレスチナの今」を伝える。参加は自由。詳しくはhttp://www.stopthawall.jpにも掲載されている。

Stop the Wall!!シンポジウム〜いまパレスチナで何が起きているのか〜
日時:2005年11月9日(水)18:30開場/19:00開演
会場:文京シビックセンター4Fシルバーホール
(都営地下鉄・春日駅徒歩1分、東京メトロ・後楽園駅徒歩3分、JR・水道橋駅徒歩7分)
パネリスト:ジハード・マシャル(パレスチナ医療救援協会会長)、マスキット・ベンデル(人権のための医師団・イスラエル職員)

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