国連「成果文書」に関する講演会にピースボートスタッフが参加
10月7日、東京・文京区民センターにて行われる講演会「国連を変える 世界を変える〜脱軍事化をめざすNGOの挑戦〜」に、ピースボートスタッフ・川崎哲(36)が講師として参加する。
これは、今年9月16日に閉幕した国連総会特別首脳会議(国連サミット)で採択された、国連改革「成果文書」に関するもの。国連は創設60年を迎えるのを機に、貧困問題の解決や国際社会の現実に合うような国連機能の強化をめざし、今年3月からこの「成果文書」の策定作業を行ってきた。しかし、今年8月5日にピン国連総会議長が示した「第3次案」に対し米国が500ヶ所以上の修正を要求。結果「成果文書」からは、核実験全面禁止条約(CTBT)への署名・批准要請、国際刑事裁判所(ICC)との協力、軍縮、といった項目がほぼ全部削除され、9月14日、採択に至った。
これに対し、国連・アナン事務総長は「(NPT再検討会議決裂に続く)2度目の失態だ」と発言。各国代表からも「改革と呼ぶことの出来ない骨抜きの成果文書」との批判が相次いでいる。
ピースボートはこの間、国連が呼びかける「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)」に東北アジアNGOグループのイニシエーター(進行役)として参加し、紛争予防のための世界提言採択に関わったほか、今年7月には、日本国際ボランティアセンター(JVC)や市民外交センターと共同で、外務省に対し「国連改革に関するNGO提言」を提出するなど、国連改革にNGOの声を反映させる活動を行ってきた。
7日の公演では、NGOと国連が共同で紛争予防について議論したGPPACの経験などを踏まえながら、現在の国連改革議論の流れを整理し、日本のNGOから見た国連の今後の課題を議論する。
国連を変える 世界を変える〜脱軍事化をめざすNGOの挑戦〜
日時:10月7日(金)18:30〜
開場:文京区民センター 3階B会議室
(都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分、東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩5分)
講師:川崎哲(ピースボート共同代表)
参加費:700円
主催:国連・憲法問題研究会
問い合わせはピースボート事務局(03-3363-7561/担当:川崎)または、国連・憲法問題研究会(Tel:03-3264-4195)まで。
なお、外務省に提出した「国連改革に関するNGO提言」は
http://www.ngo-jvc.net/jp/topix/NYreport/unreform.shtml から、「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)」の世界提言は
http://www.peaceboat.org/info/gppac/global_agenda.pdf から見ることができる。
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