ピースボートスタッフが核拡散防止条約(NPT)再検討会議に参加
ピースボートスタッフ、安原はづき(25)と川崎哲(36)が5月2日より、米国・ニューヨーク国連本部で行われている核拡散防止条約(NTP)再検討会議に参加。各国代表らによる会議に参加するほか、広島から訪れた被爆者の人々と共にNGOによる核廃絶のための集いを開くなど、市民の立場から核廃絶を訴えた。
NPTは1970年、核兵器保有国の増加を防ぐことなどを目的に作られた条約。2004年末現在189ヶ国が加盟している。しかし、一部の大国にのみ核保有を認めていることや、核保有国をはじめ世界の「核軍縮」が進んでいないこと、インドやパキスタン、イスラエルといった事実上の核保有国がこの条約に調印していないことなど、問題点も多く指摘されている。発効当初、25年とされてきた有効期限が切れた1995年のNPT再検討会議では、NPTの無期限延長が決定。2回目の再検討会議となる今回は、世界各国のNGOも参加し、NPTが核兵器保有国に対して「核の自粛」を促し、「核兵器廃絶へのロードマップ」を作るきっかけとなるよう働きかけがなされている。
ピースボートは今後の会議の中で、大国の核実験によって被曝した人々をはじめ、クルーズを通じて出会った、各地の「核廃絶の声」を伝えてゆく予定。
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