キューバへの「先遣隊」が出発
今年秋の第51回ピースボート「地球一周の船旅」で訪れるキューバへ、スタッフの遠藤裕美(28)、五十嵐文(25)、松村真澄(28)が4月2日、「先遣隊」として出発した。
キューバへの寄港は2002年10月以来、約3年ぶり。今回は、昨今注目を浴びているキューバの「有機農業」を体験する交流プログラムを企画。キューバの都市農業や、有機性廃棄物から肥料を作る「バイオガスプラント」を行う工場の見学などを予定している。他にも、キューバ旧市街や葉巻工場をめぐる観光コースや、サルサフェスティバルなども企画中だ。
ストップ強制収容!――「1435虹の架け橋キャンペーン」に参加
3月16日、入国管理局に強制収容されている「難民」の人権確保と釈放を求めるNGOネットワーク「1435虹の架け橋キャンペーン」によるイベントが東京入管(東京都品川区)前の公園で行われ、ピースボートからスタッフの森岡亮二(27)が参加した。
現在、人権・宗教・国籍などの理由から国外への退避を余儀なくされた者を「難民」と認定し、国連制定の「難民条約」によってその保護が義務づけられている。日本も1981年にこの条約を批准しているが、国内の入管施設には年間50万人以上もの「外国人」が収容され、そのほとんどが「違法入国者」として強制送還されている。昨今では、収容施設内での人権侵害などが指摘されるほか、国連による難民認定者に対する強制送還措置なども問題視されている。
キャンペーンはこういった状況に反対し、収容者の人権確保と、「難民」としての認定を求め生まれたもの。1日あたり平均1435人の外国人が入管に収容されている(2003年度)ことから、「1435虹の架け橋キャンペーン」と名付けられ、ピースボートをはじめ26団体が参加している。
イベントには約500人が参加。日本政府に対し難民申請を行っている外国人や、収容者の家族、賛同人でもあるミュージシャンのサンプラザ中野氏、衆議院議員・福島瑞穂氏らも訪れ、収容所の待遇改善と不当収容の廃止を訴えた。その後、参加者全員でロウソクを持ち、収容者へのエールをこめ「ともだち」の人文字をえがいた。
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