PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.208 3月17日号
先週のピースボート
「PEACE PROJECT@TAMA」から49回クルーズへの派遣代表が決定
 有志から募った基金でピースボートクルーズに地元の若者を「派遣」し、将来の地域活性化やまちづくりにつなげていこう、と東京・多摩市で始まったプロジェクト「PEACE PROJECT@TAMA」で、先週、第49回クルーズへの派遣代表選考会が行われ、多摩市在住の猿谷武史さん(26)が選ばれた。
 このプロジェクトは2003年、フォトジャーナリストでピースボートの水先案内人でもある桃井和馬さんの呼びかけで始まったもの。これまでに44回、45回クルーズに代表者が乗船し、航海中に洋上から賛同者に向けレポートを送ったり、帰国後に報告会を開くなどして、その体験を地域に広める活動を行ってきた。
 今回代表に選ばれた猿谷さんも、航海中にレポートを送るほか、帰国後に報告書を作り賛同者に送るなどして、地球一周の経験を地域に広めていく。プロジェクトの詳細、今後の予定などはPPTホームページへ。http://www.e-mb1.com/ppt/

CMAC・カンボジア地雷行動センターの副所長がピースボートを訪問

 3月14日、カンボジアで地雷撤去を行っている政府機関・CMAC(Cambodia Mine Action Center=カンボジア地雷行動センター)の副所長、ヘン・ラタナ氏がピースボート事務局を訪問。ピースボートがCMACと共に98年から行っている地雷撤去キャンペーンに対し、謝辞を述べるとともに、今後の共同プロジェクトの展開などについて話し合いを持った。
 ピースボートは98年のカンボジア訪問から、カンボジアの地雷撤去機関などの支援を行う「Peace Boat Mine Abolition Campaign(ピースボート地雷廃絶キャンペーン」を立ち上げ、これまでにCMACをパートナーに地雷撤去や学校建設などを行ってきた。
 今回のラタナ氏訪問では、カンボジア・プレビヘール州コッケイ村の地雷撤去と学校建設プロジェクトについての話し合いが行われ、今年4月からこのプロジェクトを開始することで合意した。
 ラタナ氏は話し合いの中で、「内戦後のカンボジアの復興に貢献することがCMACの重要な使命。地雷のない平和なカンボジアをつくることが私の人生。ピースボートの皆さんと一緒に平和な世界をつくりたい」と語り、今後の共同キャンペーンの展開にも強い意欲を示した。
 新プロジェクトの詳細などは、今後、ピースボートホームページにて報告する予定。


今後のピースボート
もう戦争はいらない!――3.19ピースパレードを開催
 3月19日、「イラク戦争」の開戦から2年を迎えるにあたり、イラク戦争に反対し、自衛隊の即時撤退を求めるピースアピールが日比谷野外音楽堂で行われる。
 これはイラク戦争の開戦前に、ピースボートやCHANCE!、日本消費者連盟など、国内40以上のNGOの共同呼びかけによって生まれた「WORLD PEACE NOW」が主催するもの。2002年秋頃から活動をはじめ、これまでに日本全国で数多くのピースアピールを行ってきた。
 19日のアピールでは、イラクを訪れたジャーナリスト、安田純平さんによるイラクの現地報告のほか、各団体代表によるピースアピールが行われる。ピースボートからはスタッフのチョウ・ミス(29)が2002年2月にイラクを訪れた体験などを交え、スピーチをする予定だ。
 また、野外音楽堂でのピースアピールの後は、銀座へ向け、ピースパレードが行われる。

WORLD PEACE NOW 3.19
日時:3月19日(土)13:30〜(パレードは15:00〜)
場所:日比谷野外音楽堂
※参加自由。詳しくはhttp://www.worldpeacenow.jp

GPPAC・国際運営グループ会議に参加
 3月18日〜22日、スペインのビルバオで開かれる「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)・国際運営グループ会議」に、ピースボートスタッフの川崎哲(36)、吉岡達也(44)、ジョハンナ・ストラットン(27)が参加する。
 GPPACは、2001年、アナン国連事務総長の呼びかけで始まったプロジェクトで「紛争予防」のために市民やNGOが果たす役割を、今年7月にNY国連本部で開かれる本会議で議論する。現在は、その本会議に向けて世界を16の地域に分け、各地域から「紛争予防」のための提言を集めている。日本を含む東北アジア地域の提言は、昨月2日、東京・青山の国連大学に東北アジア地域のNGO代表らが集まり採択された。
 今回の会議は7月に行われる本会議の運営について話し合うもので、各地域のイニシエーター(=進行役)となっているNGO代表らが集まり、会議が行われる。ピースボートは、東北アジア地域のイニシエーターとしてこの会議に参加する。
 ピースボートは7月の本会議の開催日に、第49回クルーズがNYに寄港。東北アジア地域からの「紛争予防」の提言を国連本部で発表する予定だ。
 GPPACの詳細や、東北アジア地域提言は以下ホームページに掲載している。
 http://www.peaceboat.org/info/gppac/

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