パキスタン地震の被災地、カシミール地方バーグ市へ
防寒用ブルーシートを緊急輸送します

 ピースボートでは、パキスタン地震発生直後から、現地にスタッフを派遣し、その情報収集を行ってきました。パキスタン側カシミールの中心都市である、ムザファラバードを中心に、現在、各地の国際機関やNGOなどが緊急支援に入っていますが、4000メートル級の山々に囲まれた現地では、地震発生から2週間たった今も、救援活動が全く行われていないる地域も沢山あります。

 ピースボートは、そんな地域のひとつであり、ムザファラバードからおよそ50キロメートル離れたバーグ市(人口約5万人)の街に、来週、防寒用ブルーシート(500世帯分)を届ける計画です。ブルーシートは、阪神大震災、新潟中越地震などの救援活動の現場では、雨露を凌ぐだけでなく、防寒の役割も果たします。
 現地へと届けるブルーシートはカシミールやパキスタンでは入手不可能なので、今回は中国・北京で購入し、空路でイスラマバードに運びバーグ市へ搬入します。

 被災地からの報告によると、日中は比較的暖かいものの、夜は氷点下近くまで気温が下がり、被災者の多くはたいへん厳しい生活を強いられている、とのこと。来週には降雪も予想され、被災地は本格的な冬を迎えることになります。そのような中、バーグ市には毛布やテントなどの防寒具はおろか、そもそも街としての機能が麻痺しているため、生活に必要な物資の調達は不可能だという報告を受けています。また、現時点では、NGOや国際機関などの手は一切入っていないとのことです。
現地報告会
日時: 2005年10月27日(木)19:00〜
場所: ピースボートセンターとうきょう(JR高田馬場駅、早稲田口徒歩7分)
報告者:
山本隆
ピースボート共同代表。1995年阪神大震災での現地支援をはじめとし、トルコ地震、台湾震災、新潟県中越地震、スマトラ島沖地震など多くの災害地を直接訪れ、復興支援活動をコーディネートした。
緊急支援のための募金を受け付けています
郵便振替口座:00180-6-705651/加入者名:ピースボートUPA
※通信欄に「パキスタン地震救援基金」とご記入下さい。
このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:中原大弐、森田安里)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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