日本国憲法9条は、ヒロシマ・ナガサキや東京大空襲を含め、戦争の悲惨さを体験した日本人自身の平和への誓いであり、かつて日本が侵略し、多くの命を奪ったアジアの人々に対する「二度と過ちを繰り返さない」という誓いでもあります。
「戦争を起こさない」「軍隊を持たない」という9条の理念は、国連憲章の平和理念をさらに一歩進めたもので、21世紀の国際社会で紛争を予防し、平和を創り上げていく上で欠くことができない重要なものです。ところが、その日本で今、9条が変えられようとしています。そうなると日本の「軍隊」が再び海外で戦争をする道が大きく開かれてしまいます。すでに、アジアで、世界で、多くの人々が9条を支持してくれていますが、まだまだ9条そのものを知らない人々も多くいます。
そこで、私たちは世界中でもっと多くの人々に9条を知ってもらい、9条への国際的サポートを得るとともに、その非軍事の理念を世界へ広げていこうという試みとしてこのキャンペーンを立ち上げました。
<8・15世界同時意見広告プロジェクト>
60周年を迎える8月15日、日本の「軍隊」が敗北しアジアが解放され、9条の原点ともいえる日。私たちはこの日に、憲法9条を支持する世界の声を紹介する意見広告を日本国内で出します。同時に、各国の市民・NGOと協力して、世界各地で同日に憲法9条をサポートする意見広告を出し、さらにインターネットでの9条へのサポート署名を募るプロジェクトを始めます。現在は以下の諸地域での同時意見広告を予定しています。
・キューバ…グランマ紙
・台湾…中國時報紙
・イギリス…ガーディアン紙
・香港…蘋果日報
・コスタリカ…ラ・ナシオン紙
・スペイン…エル・パイス紙
・イラク…アズ・ザマン紙
・フランス…ル・モンド紙
・韓国…ハンギョレ新聞
・中国…人民日報
・米国…ニューヨークタイムズ紙
・フィリピン…インクワイアラー紙
※日本では、朝日新聞(全国版・全五段)に掲載予定
※その他、香港、ロシア、クロアチア、オーストラリア、エリトリア、ケニアなどでの掲載も交渉中
<意見広告賛同のお願い>
8・15世界同日意見広告に必要な掲載費は、国内外を含め総額2,000万円が見込まれす。9条に対する世界の支援の声を日本国内に届け、9条への支持を世界に広げるチャレンジです。是非ともご賛同お願いいたします。
個人賛同金:一口¥1,000より/団体賛同金:一口¥5,000より
郵便振替口座:00110-9-741009/口座名:GPPAC東北アジア
※通信欄に「世界同時意見広告」とお書きください。
<問い合わせ先>
GPPAC JAPAN (03-3363-7561
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-14-3-2F ピースボート内(担当:松村、吉岡)
FAX: 03-3363-7562 E-mail: gppac@peaceboat.gr.jp
URL: http://www.peaceboat.org/info/gppac/
<GPPAC JAPANとは?>
アナン国連事務総長の呼びかけに応え始まった、NGO主導の国際紛争予防ネットワーク=GPPAC(武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ)を、憲法の9条理念に基づき継続的かつ発展的に広げていくことを目的とした日本でのNGO紛争予防ネットワーク。
<呼びかけ人>(順不同・敬称略)
■高田 健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
■灰谷 健次郎(作家)
■松井 ケティ(清泉女子大学教授)
■武者小路 公秀(反差別国際運動)
■前田 哲男(軍事ジャーナリスト)
■姜尚中(東京大学教授)
■小林 カツ代(料理研究家)
■小森 陽一(九条の会事務局長)
■佐高 信(評論家)
■土井 香苗(弁護士) |