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「戦争の世紀」と呼ばれた20世紀を経て迎えた21世紀。世界からの「反戦」の声によって始まった新しい世紀。しかし、それを無視するようにイラクでは新しい戦争が始まりました。
そして2005年。第二次大戦の「終戦」から60周年を迎える今年、アジアでは「歴史教科書問題」「首相による靖国参拝問題」など多くの問題を残したまま、日本は「戦争のできる国」になることをめざし動き始めています。多くの清算されない歴史を残したまま、今年2005年は第二次世界大戦が終わり60年、ベトナム戦争終結から30年という節目にあたります。
そこで、第49回ピースボートでは、戦後60周年クルーズを企画し、20世紀に起きた戦争の歴史をたどり、現代の戦争の被害者、加害者、そして当事者と、さまざまな立場の人々を船上にゲストとして招待し、それぞれの体験を語ると共に、「戦争」とは何なのか、「戦争」によって何が生み出され、そして失われてゆくのか――戦争を知る人々と共に、戦争のない世界をめざし各地でアピールを行う予定です。
この歴史的な船出に向け、イラク、サハリン、米国からのゲストが参加します。また、日本人乗客は日本各地から老若男女合わせると1000名という、ピースボート史上最大の参加者数になります。そこで、横浜港、神戸港にて記者会見を行います。ぜひご参加下さい。 |
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記者会見日程 |
・5月21日(土)10:00〜 横浜港大さん橋客船ターミナル
(みなとみらい線・日本大通り駅より徒歩7分)
・5月22日(日)15:30〜 神戸港新港第四突堤・ポートターミナル3階
(ポートライナー・ポートターミナル駅下車) |
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※会見骨子 |
1. |
戦争下のバクダットから二名のイラク人が来日。日本各地での現地報告会を終え、地球一周の船旅へ参加。日本で集めた67台もの車椅子を、ピースボートと共にイラク・ファルージャ総合病院へ届けます。 |
2. |
サハリン残留朝鮮人、まだ終わらぬ日本の戦争責任をめぐり自身の体験を船内で報告。香港、ベトナム、シンガポールにて第二次世界大戦の戦跡を日本人参加者らと訪問。各地で追悼セレモニーを行う予定です。 |
3. |
ベトナム帰還兵であるアランネルソン氏乗船。今回のピースボートの船旅でベトナム戦争後、初めてのベトナム訪問。 |
4. |
ニューヨーク国連本部で7月19日〜21日まで開催される、GPPAC本会議「武力紛争を予防のためのグローバル・パートナーシップ」に合わせてピースボートがニューヨーク入港。国連事務総長・コフィーアナン氏も同席する開会式に参加。参加者らが地球一周を通じて練習した「小倉祇園太鼓」を披露。 |
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※記者会見出席予定者 |
・ワカール・アル・クバイシ(バグダッド出身、医学博士)
バグダッドのアル・ナハライン大学で疫学と地域医療を専門とする医学博士。2001年、アルジェリア大統領より薬学の分野で国際アラブ賞を受賞。戦争における地域医療の第一人者でもある。
・ファディ・サミ・ナモ(バグダッド出身、通訳・翻訳者)
イラク、バグダッドの証券会社で働く通訳・翻訳者。2003年2月にピースボートスタッフがイラクを訪問した際の通訳として活躍。その後もピースボートのパートナーとして人道支援プロジェクトに取り組むなど協力関係を築いてきた。
・アレン・ネルソン(元米軍海兵隊員・ベトナム戦争に従軍、現在は平和活動家)
かつてベトナム戦争に従軍した平和活動家。アメリカ兵としてベトナム戦争を経験した後、数々の精神的打撃とトラウマを乗り越え、現在は自分の経験を語る「語り部」として戦争反対を訴える。日本でも度々スピーキングツアーを行い、憲法9条の重要さや、沖縄の米軍基地問題などについて発言している。今クルーズを通じて、ベトナム戦争後初めてベトナムに入国。著書に『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(講談社)がある。
・成 点模(スン・チョンモ)
1930年1月、サハリン生まれ。1945年以来、ソ連占領下のサハリンに強制「残留」。「サハリン残留朝鮮人」向けの唯一の新聞「新・高麗新聞」の代表を長年勤め、サハリンの朝鮮人コミュニティーの中心的知識人として活躍。現在も日本のメディアのロシア語通訳を務める。
・金 梅子(キム・メージャ)
1935年8月、サハリン生まれ。1945年8月、ソ連軍の監視を逃れ、船で脱出し北海道江別に上陸。しかし、父と兄がサハリンに残留したため、やむを得ず帰島。以後、強制「残留」となり、優秀な婦人服仕立て工として長年勤めあげる。
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このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:森田)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら) |
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