2月14日は、セントバレンタインデー。
衆議院議員・安部晋三さんに「抗議チョコレート」を贈りました
安部さんに贈ったチョコレート。直径約80センチ、60枚の板チョコから作った。
 ピースボートでは、「バレンタインキャンペーン2005」として、NHK・番組への「政治的圧力問題」で、政治家として自らのメディアへの介入を認めた衆議院議員・安部晋三さんに抗議チョコレートを贈りました。

 チョコレートは、この日のためにピースボートボランティアスタッフらが3日がかりで作り上げたもの。約60枚もの板チョコから直径80センチのハート形チョコを作りました。そこに『圧力をかけないアナタが好き』とのメッセージを添え、2月14日午前11時、安部晋三事務所に届けました。

 NHKに対し「公平中立な立場で申し上げた」と安部さんは発言していますが、番組制作者に直接会い、放送予定の番組に政治家として意見を述べること自体が政治的介入だと考えられます。
 メディアへの介入に抗議する「声」である、このチョコレートを受け取っていただき、今後、このようなことをなくしていただきたいと考えます。ホワイトデーに、しかるべきお返事をいただけることを楽しみにしています。
以下の「ラブレター」を添えて、チョコレートを贈りました
愛しの安倍晋三様

 自民党幹事長代理、安倍晋三様。いや、シン様と呼ばせてください。今日は待ちに待ったバレンタインデーです。そこで、あなたにお伝えしたかった思いを、チョコレートに添えて告白します。

 シン様は、NHKの番組改変問題について再三にわたって「政治圧力などかけていない」「公平中立にと言っただけ」と発言されています。けれど、誠に失礼ながらシン様は「政治圧力」とか「公平中立」ということの意味を実はわかっていないのではないかと心配しています。
 それもそのはず、大物政治家のお父様の下で何不自由なく育ち、お父様の秘書を経て3世議員になられたサラブレットのシン様には、世俗で使われる言葉の意味などわからなくて当然のことかと思います。
 しかし、世間から『あの人、権力をカサに自分にとって都合のよい「公平中立」を言ってるだけじゃないの?』という声を聞くにつけて、これ以上愛しのシン様が、そう言われ続けるのを見かねてお手紙差し上げた次第です。

 今回の件を伝え聞くところによると、シン様が放送する前の番組を御覧になって、「偏った内容だ。公正な番組にするように」という言葉をかけ、番組内容が変更になったとのことです。これは日頃より「この国を守る決意」を強調されているシン様にとってはその正義感からごく当前のことをしたまでだと思われます。
 でも残念ながら、下々の私たちの間では、この流れのことを全てひっくるめてそのまま「政治圧力」と申します。シン様にはまったく悪気がないことはわかっていますが、世の中はそう思ってはくれません。
 そろそろわからない言葉をそのままにしたまま使われるのはやめてはいかがですか? また今後このような言動をしたときは正直に「あ、ごめん、オレ政治圧力かけちゃった」とこっそりおっしゃっていただけると幸いです。

 そこでこれからはメディアに政治圧力をかけないように、この圧力鍋で作った特製チョコレートをお送りします。どうぞかみしめて味わって下さい。これからは圧力はメディアにではなく料理にかけていただけるとおいしくできあがるはずですよ。ちなみにこのチョコレートは、シン様の大好きな「公平中立」に合わせて、まったく味がしないように砂糖を抜いてあります。
 ホワイトデーにはあなたが、味のしないクッキーに添えて、「もう政治圧力はかけません」という手紙を返してくれるのを楽しみに待っていますね。どうぞ大きな愛をうけとってください。
2005年2月14日  ピースボート女性有志より
追伸:同様の立場にある中川さんはあまりタイプではありませんので、本命のシン様にだけチョコレートをお送りすることにしました。


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