ナガサキ・ヒロシマから「平和」を乗せて――第46回「地球一周の船旅」が出航
7月14日、東京・晴海港より、第46回「地球一周の船旅」が出航する。
北半球を中心にめぐる97日間の航程ではさまざまな企画が予定されているが、そのひとつが、ギリシャ寄港に向けての「五輪停戦キャンペーン」だ。
これは、ちょうどオリンピック開会式当日の8月13日にギリシャに寄港することから始まったもの。オリンピックが「平和の祭典」とよばれることにならって、ギリシャまでの各寄港地で、現地のNGOや学生らとともにピースイベントをおこなうほか、すべての紛争と平和的解決に向けたメッセージを集めるという。
先週には、同キャンペーンに「ピース・アンバサダー(平和大使)」として参加する若者3名がギリシャから来日。9日には長崎市・爆心地公園、10日には広島市・平和記念公園にて、「平和の火」を採火するピースセレモニーに参加した。この「火」は、14日におこなわれる出航式でお披露目されたあと、トパーズ号とともに各寄港地をめぐり、8月13日にギリシャへと届けられる。出航式の詳細は以下のとおり。
46回「地球一周の船旅」出航式 |
日時: |
7月14日(水) 11:15〜12:00 |
場所: |
東京・晴海客船ターミナル
都営バス「晴海埠頭」ゆき終点下車
・都03系 四谷駅発
・都05系 東京駅丸の内南口発(有楽町経由)
・錦13系 錦糸町発(豊洲経由) |
スピーチ: |
キリアコス・ロドゥサキスさん(在日本ギリシャ大使)
里正善さん(ナガサキ誓いの火灯火台建設委員会・代表)
天野文子さん(日本バプテスト連盟信徒・ヒロシマ被爆者) |
メッセージ: |
秋庭忠利さん(広島市長)
猪谷千春さん(国際オリンピック委員)
アニファ・メゾウィさん(国連経済社会理事会事務局NGO部長) |
「イラク市民と語る」イベントの開催が決定
7月22日、東京・中野区にて、報告会「イラク市民と語る〜私たちにできること〜」が開催される。
これは、ピースボートが中心になってよびかけた市民グループが主催するもの。イラクでは、6月の「主権委譲」の後も、米英を中心とした多国籍軍による支配が続いている。また、小泉首相が自衛隊の多国籍軍参加を決めたことに対し、国内外から反発の声があがっている。
この報告会では、イラク市民を招いて、湾岸戦争からのイラクの状況・また昨年3月の「開戦」から現在までを、実際にイラクに暮らす側の視点から語っていただく。また、イラクを取材した日本人ジャーナリストや、今年4月にイラクで拘束された高遠菜穂子さん・今井紀明さんも出演。今後、市民レベルでのイラク支援について提案するとともに、市民によるネットワーク「アラブ・ホープ・ネット」の立ち上げを呼びかける。イベントの詳細は、呼びかけ団体のひとつ「3人を応援する会」のホームぺージ(http://www.iraq3support.or.tv)、またはピースボートセンターとうきょう、担当チョウミス(03-3362-6307)まで。
イラク市民と語る〜私たちにできること〜 |
日時: |
7月22日(木) 18:00開場/18:30開会 |
場所: |
なかのZERO本館・大ホール
(JR・地下鉄東西線 中野駅南口から徒歩8分) |
参加費: |
1,000円 |
報告者: |
イフサン・アリ・スレイマンさん(イラク・バグダッド出身)
田保寿一さん(ジャーナリスト)
今井紀明さん(劣化ウラン廃絶キャンペーン・スタッフ)
高遠菜穂子さん |
紛争予防に関する国内シンポジウム開催が決定
2005年7月、コフィ・アナン国連事務総長の勧告を受ける形で、ニューヨークにて「武力紛争予防における市民社会の役割」をテーマに、世界各地のNGOが一堂に会する国際会議が開催される。それに向けて、今年8月にはピースボートほか日本国内で活動するNGOが集結し、武力紛争予防のためのシンポジウムを開催することが決まった。
2005年の国際会議開催までには、国内・または各地域内において、NGO・国連・政府・学会などが共同して紛争予防のためのプロセスをまとめあげていくことになっており、今年2月にはピースボートがコーディネートの一端を担う東北アジア地域の協議会も始まったばかり。8月のシンポジウムは、次回の東北アジア地域協議会で地域からの提言をまとめていくためにも非常に重要なステップになるもの。
現在、市民団体としては日本国際ボランティアセンター(JVC)や非暴力平和隊、「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)などのほか、研究者からは国際政治・平和学の専門家でピースボートの水先案内人でもある武者小路公秀さんや君島東彦さんなどが参加される予定。今後、国内のコーディネイトや対外的な窓口についてはピースボートが担う。
詳しいお問い合わせは、ピースボート事務局(03-3363-7561)、担当、川崎哲、ジョアンナ・ストラットンまで。
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