PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.191 4月19日号
先週のピースボート
非軍事での『人道支援』を求めアクション――イラク・日本人5名の解放を受けて
──中東衛星テレビ「アルジャジーラ放送」に出演したスタッフが帰国
 4月15日、イラクで武装グループに拘束されていた日本人3名が無事、解放。それを受けて、カタールを訪れていたスタッフ・吉岡達也が帰国した。
 吉岡は、4月11日、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ放送」の本社があるカタール・ドーハへとわたり、同局のニュース番組にも3度の生出演。武装グループが日本政府に「自衛隊の撤退」を要求していることから、「日本でもたくさんの市民が、自衛隊の派遣に反対している」ことを伝えると同時に、3名の「人質となった3名はイラクの人々にとっても友人である」と訴えていた。
 解放された後は、放送を通じて、宗教指導者をはじめとするイラク社会・アラブ社会からの協力に対しての感謝と、日本はイラクの人々からの声をとりあげた形で、彼らへのサポートを考えなければならない、というメッセージを送ったという。
 現在、ホームページに、彼自身の滞在記が掲載されている。→http://peaceboat.typepad.com/aljazeera/(今後も随時更新予定)

──World Peace Now主催のデモに参加
 4月18日、東京・渋谷にて、ピースボートも参加しているネットワーク「World Peace Now(WPN)」主催のデモがおこなわれ、約1500名がこれに参加した。
 これは、人質となっていた日本人3名が解放されたあと、現地で報道された「人質を解放したのは、日本の市民が自衛隊撤退のデモをしたから」などの声明文を受け、あらためて日本政府に、自衛隊の撤退を求めようというもの。参加者は『自衛隊には平和はつくれない』、『Come Back(戻ってきて)、自衛隊』などと描かれたプラカードを手に、渋谷駅周辺をピースウォーク。歩道を埋める人々に向けて「自衛隊の撤退を」と訴えた。
 また、ピースボートでは、人質3名の解放を受けて声明文を発表しており、その全文が以下に掲載されている。→http://www.peaceboat.org/info/news/2004/040415.shtml
 ピースボートでは今後も、日本政府に向けて自衛隊撤退を訴えるとともに、「自衛隊なし」の支援に向け、現地とのネットワークづくりに取り組んでいく。


今後のピースボート
『世界社会フォーラム』の参加者が討論会を開催
 今年1月、インド・ムンバイにおいて開催された『世界社会フォーラム(WSF)』。これは、一部の「先進国」や多国籍企業だけの利益を追求する「グローバリズム」に反対の声をあげた、世界各地の市民たちやNGOによる国際会議だ。ピースボートでも、先月帰港した第44回クルーズが開会日の1月16日にムンバイに寄港、多くの人々がこのWSFに参加している。このたび、日本からWSFに参加した有志による討論会が開催されることとなった。
 この討論会では、WSFでもうたわれている言葉「Another World is Possible(もうひとつの世界は可能だ)」をテーマにした、いわば「WSF・日本版」の第1回。内容も、パネラーなどは特に設定せず、自由なディスカッションが主体となるという。ピースボートからは、スタッフの山本奈美らが参加する。日時・場所などの詳細は以下のとおり。

『もうひとつの世界の可能性
〜ムンバイを経由して社会フォーラムという運動を考える〜』
日時: 4月24日(土) 17時30分〜20時30分
場所: 文京区民センター 3A
・営団地下鉄丸ノ内線 南北線「後楽園駅」徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線 三田線「春日駅」徒歩2分
・JR総武線「水道橋駅」徒歩15分
参加費: 500円(資料代)

『田植え』参加者を募集中――「お米プロジェクト2004」が本格始動
 ピースボートが昨年から始めた、クルーズの洋上で使う米を「無農薬米」にしていこうという新しい取り組み「お米プロジェクト2004」。これは、それらの無農薬米をただ「食べる」だけでなく、まず「つくる」ところから関わっていこうというピースボートの取り組みでもある。この6月、プロジェクト初の「田植え」がおこなわれることになり、現在、ホームページ等で参加者を募集している。
 このプロジェクトに賛同し、「受け入れ」となってくださっているのは、1999年の地球一周クルーズに乗船されていた、三重県名張市の伊藤伝一さん。伊藤さんは地元で、除草剤を使用せず、水田に再生紙を敷くことで虫を退けるという有機農法「再生紙マルチ農法」を進めている。すでに昨年、大阪と名古屋のピースボートセンターで活動するボランティアスタッフらが,伊藤さんのもとで「稲刈り体験」をしており、今回の「田植え体験」はそれに続く第二弾。また、今秋に収穫されるお米の一部は、来年冬に出航するクルーズに積み込まれるという。具体的な日程・募集要項は以下のとおり。詳しいお問い合わせはピースボート事務局まで。

[募集要項]
A日程: 6/5(土)、6/6日(日)
B日程: 6/12(土)、6/13日(日)
場所: 三重県名張市 近畿大阪線・赤目口(あかめぐち)駅
募集人数: A日程、B日程ともに各20名
参加費用:

\5,000
料金には、宿泊代、飲食代、保険料、イベント経費が含まれています
現地までの交通費は自己負担となります
食事回数: [朝食]1回、[昼食]1回、[夕食]1回
宿泊施設: 相部屋(男女別) 。お風呂、トイレは共同利用となります
参加方法: 「メール」と「お電話」でのお申し込みとなります
メール: タイトルを「田植えイベント参加希望」とし、お名前、ご連絡先を明記のうえ、tokyo@peaceboat.gr.jpまで送信してください
お電話: ピースボート東京事務局(Tel:03-3363-7561)、担当:木下、遠藤までお気軽にお問い合わせください
先着順となりますので、定員になり次第締め切らせていただきます、ご了承ください。参加ご希望の方には追って詳細をご案内いたします


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