ピースボート、「9.11」のニューヨークへ
リバーサイド教会で平和イベントを開催
 ピースボートは、「同時多発テロ」事件の3周年にあたる9月11日のニューヨークにて、現地の平和NGOとの共催で、大規模な平和イベントを開催します。イベントは、数々のノーベル平和賞受賞者やマーチン・ルーサー・キング牧師らが演説を行ったことで知られる「リバーサイド教会」を貸し切って行われます。これは、9月11日当日にニューヨークで行われる平和イベントとしては、おそらく最大規模のものになります。

 「恐怖のない世界をつくり出すために(Working Towards a World Free from Fear)」と題するこのイベントは、9.11犠牲者を追悼しながら、同時に、戦争やテロや貧困といった、いまの世界を支配する暴力と恐怖の連鎖から脱却するための道筋を、ニューヨークと日本の市民が共に考えていこうと企画されたものです。共催・後援団体として、ピースボート、ハーグ平和アピール、リバーサイド教会、ピースフル・トゥモローズなどが名を連ねています。

 イベントは、2部構成となり、第1部の冒頭では、マイケル・ムーア監督の映画『華氏911』に登場するライラ・リプスコムさん(息子をイラク戦争で失った母親)が基調講演を行います。そして、ニューヨークを代表する平和教育家、NGO活動者らが、10のワークショップを主催します。その中で、アラブ・イスラエル問題や、アメリカ国内における移民への差別問題などを考えながら、参加者どうしが異文化理解の方法を学び考えていきます。

 第2部は、夜の平和祈念セレモニーです。ピースボートが7月に広島、長崎の両平和祈念公園から採火した「平和の灯火」を、ニューヨークの9.11遺族に届けます。この「平和の灯火」は、9.11遺族が運んできた巨大な墓石(「戦争で犠牲となった無名民間人の墓石」)の周りに点火される予定です。そして、アメリカ先住民や、ニューヨークの若者たちによる演奏と、日本の和太鼓の響きのなか、「平和の灯火」をキャンドルに灯し、参加者に配布します。
日時: 9月11日 13:00〜21:00
場所: リバーサイド教会(490 Riverside Drive New York)
 このイベントは、ピースボート「第46回地球一周の船旅」(04年7月〜10月)がニューヨーク港に9月10〜12日に寄港するのに合わせて開催するものです。ピースボートは、寄港中、この平和イベントのほかに、国連経済社会理事会の本会議場における「紛争予防」パネルディスカッションの開催や、その他さまざまな交流イベントが予定しています。


このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局・担当:中原
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
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