8月13日、アテネ五輪の開会式に合わせて、1000名の参加者(日本人800名を含む)を乗せたピースボートの大型客船トパーズ号(31500トン)が、ギリシャの首都港であるピレウス港に入港します。
今回の目的は、広島・長崎にともされている「誓いの火」を使ったオリンピック休戦イベントをアテネオリンピックで行うためです。アテネに集まる世界中の選手団や市民、報道メディアなどに、1993年から採択されている「五輪停戦決議」に基づき、世界各地で続く紛争、戦争にピリオドを打つための「五輪休戦」を支持するよう訴えます。
この広島、長崎の「誓いの火」は、ピースボートが東京を出航した一ヶ月前に、広島、長崎それぞれ採火されたものです。とくに長崎の平和の火は、「古代オリンピックの開催中はすべての戦闘が停止された」という故事に基づき、「新たな被爆地を作らない」という願いを込めてギリシャから83年に送られたもの。今回、21年ぶりの里帰りが実現したものです。
この平和イベントは、ピレウス州、ピレウス市、オリンピア市、アテネ大学との共同開催です。それぞれの市長がスピーチをする他、広島での被爆体験者である「天野文子」さんらが、この広島、長崎の火を使った大キャンドルサービス、平和の人文字を描き、五輪休戦を訴えます。
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