イスラエル・パレスチナ問題の平和的解決を願う地球市民として、イスラエル軍によるアハメド・ヤシン氏の暗殺と、パレスチナ市民7名が殺害されたくさんの負傷者を出した超法規的処刑を強く非難します。
イスラエル政府が進める超法規的処刑をともなった政策を私たちは強く非難します。国際法に明らかに反するこの政策だけでなく、その他の違法で不均衡な軍事力の使用による民家の破壊といった行為こそが同地域における、永久的にも思えるような暴力と報復の連鎖を生みだす原因となっています。このような危険なイスラエル政府の政策は、パレスチナ人にとって残酷な状況を作りだしているだけでなく、パレスチナ人の怒りと激しい抵抗を生みだすことによって、イスラエルの市民の命さえも危険にさらしているのです。またこのような政策自体が、平和のために貢献している人々の活動を無力化している事実も否めません。
このような状況を踏まえ、我々は以下のように強く要求します:
1. 怒りをかき立てる超法規的処刑政策の即時停止。
2. ヨルダン川西岸地区とガザ地区において、民家の破壊を含むイスラエル軍の侵略作戦の即時停止と、国連決議案242・338に基づいて、イスラエル軍の占領地区からの即時撤退。
3. イスラエル・パレスチナ紛争に関わる、双方からのすべての暴力行為の停止。
4. 「分離壁」建設の即時停止。この壁はパレスチナ領土の併合、パレスチナの街・都市や人々の生計手段を奪っているもので、パレスチナ市民を絞殺しているも同然です。
5. 和平プロセスの再開。その過程では、同地域で暴力と苦しみを生み出す原因となっている占領の終結及び、実現可能なパレスチナ国家設立が目標とされるべきです。
イスラエル・パレスチナの人々に真の平和、安全保障と正義を構築するためには、非暴力的手段と占領の即時終結が必要不可欠だと私たちは信じています。
ピースボート
2004年3月26日 |