PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.180 11月26日号
先週のピースボート
パレスチナの「分離壁」撤廃を訴えアピール
 11月21日、東京・池袋の西口公園にて、ピースボートなど15団体によるイベント「STOP THE WALL in PALESTINE」がおこなわれた。
 これは、昨年、イスラエル政府が建設を始めた「分離壁」に抗議し、この撤廃を求めるもの。イスラエル政府はこれを「テロリストの侵入を防ぐため」としているが、パレスチナ人自治区にくいこむ形で建設されているこの壁は、パレスチナ人を閉じこめて「ゲットー」化しているという批判の声が世界各地であがっている。また、仕事に行けなくなったり農地がなくなったりという事例も多いという。
 当日は、公園に設置したスクリーンでパレスチナ人自治区で撮影した映像を流したり、ケバブなどを販売したりといくつかのブースが設置されたり。帰宅途中の人たちが立ち寄っていく姿も見られた。また、会場とパレスチナを電話でつなぐという試みもおこなわれ、参加したピースボートスタッフ、ポール・メイソンによると、労働大臣のガッサン・ハティーブからは「パレスチナのためにそんなにたくさんの人が集まるなんて驚きだ。これからも日本でパレスチナのことを伝えていってほしい」というコメントがあったという。

核のない世界へ――長崎での非核国際フォーラムにスタッフが参加
 11月22日〜24日、長崎市で開催された国際フォーラム「核兵器廃絶・地球市民集会ナガサキ」に、ピースボートスタッフの川崎哲が参加した。
 インド・パキスタンが核開発をめぐって競争し、また朝鮮民主主義人民共和国の「核開発疑惑」が浮上するなど、核をめぐる世界情勢は厳しいものだ。このフォーラムは、そんな中、国内外で反核・非核活動をおこなうNGOが一堂に会し、各地での活動報告とともに今後の展望を話し合う場となった。
 ピースボートでは、会場内にブースを設置。今年9月に帰港した41回クルーズで、広島で被爆された経験を持つ天野文子さんなどの水先案内人や韓国NGOスタッフと実施した洋上非核フォーラム、それを経てニューヨークの国連本部に「北東アジア非核化」の提言書を届けた経緯などを報告した。
 3日間の参加者はおよそ7000人。連休中ということもあり、家族連れも多かったという。


今後のピースボート
エリトリア大使がピースボートへ
 11月28日、在日エリトリア大使館の全権大使、エスティファノス・アフェウォルキ氏が東京・高田馬場のピースボートセンターとうきょうに来訪される。
 エリトリアは、イタリア、ついで隣のエチオピアに支配され、長い独立戦争を経て1993年に正式独立した、アフリカの新興国。ピースボートは1995年のクルーズでここを初めて訪れ、その後も法整備ボランティア派遣や法律書支援などのキャンペーンも展開している。
 今年5月、初めて日本にエリトリア大使館が設置された。今回の訪問はこれを受けて、これまでエリトリアとつながりを持ち続けてきたピースボートに、着任したばかりの大使があらためてエリトリアを紹介しようというもの。現在航行中の43回地球一周クルーズでも寄港したばかりのエリトリア。来年7月出航の46回クルーズでも寄港することが決まり、双方が協力しておこなう、次なるプロジェクトも企画中だ。

地域から"世界"へ――東京・多摩地区でまもなくスタート

 「多摩から世界へ、世界から多摩へ」――こんな、地域発の新しいプロジェクトが、まもなく東京・多摩地区で始まる。
 これは、ピースボートの水先案内人で、多摩地区在住のフォト・ジャーナリスト、桃井和馬さんが「これからの社会を担う若者たちをぜひ地域で応援したい」と呼びかけたもので、「これからの社会に求められる人材」を1名、「派遣代表」として選出し、来年4月に出航する45回地球一周クルーズに送り出すことが目的だ。同プロジェクトでは、派遣代表への「出資者」も募る。出資者には、出資者には、代表者から洋上や寄港地からの定期的なレポートが送られるほか、帰国後には代表者による報告会やレポート提出なども予定されている。
 それに向けた第一回説明会が、下記の日程でおこなわれる。詳しいお問い合わせはピースボート事務局まで。

日時:12月7日(日) 14:00〜16:00
場所:関・一つむぎ館(第一会議室)
(TEL:042-375-5566/京王線聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩5分)
問い合せ:ピースボート事務局(TEL:03-3363-7561、担当:高橋)

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