パレスチナの「分離壁」撤廃を訴えアピール
11月21日、東京・池袋の西口公園にて、ピースボートなど15団体によるイベント「STOP THE WALL in PALESTINE」がおこなわれた。
これは、昨年、イスラエル政府が建設を始めた「分離壁」に抗議し、この撤廃を求めるもの。イスラエル政府はこれを「テロリストの侵入を防ぐため」としているが、パレスチナ人自治区にくいこむ形で建設されているこの壁は、パレスチナ人を閉じこめて「ゲットー」化しているという批判の声が世界各地であがっている。また、仕事に行けなくなったり農地がなくなったりという事例も多いという。
当日は、公園に設置したスクリーンでパレスチナ人自治区で撮影した映像を流したり、ケバブなどを販売したりといくつかのブースが設置されたり。帰宅途中の人たちが立ち寄っていく姿も見られた。また、会場とパレスチナを電話でつなぐという試みもおこなわれ、参加したピースボートスタッフ、ポール・メイソンによると、労働大臣のガッサン・ハティーブからは「パレスチナのためにそんなにたくさんの人が集まるなんて驚きだ。これからも日本でパレスチナのことを伝えていってほしい」というコメントがあったという。
核のない世界へ――長崎での非核国際フォーラムにスタッフが参加
11月22日〜24日、長崎市で開催された国際フォーラム「核兵器廃絶・地球市民集会ナガサキ」に、ピースボートスタッフの川崎哲が参加した。
インド・パキスタンが核開発をめぐって競争し、また朝鮮民主主義人民共和国の「核開発疑惑」が浮上するなど、核をめぐる世界情勢は厳しいものだ。このフォーラムは、そんな中、国内外で反核・非核活動をおこなうNGOが一堂に会し、各地での活動報告とともに今後の展望を話し合う場となった。
ピースボートでは、会場内にブースを設置。今年9月に帰港した41回クルーズで、広島で被爆された経験を持つ天野文子さんなどの水先案内人や韓国NGOスタッフと実施した洋上非核フォーラム、それを経てニューヨークの国連本部に「北東アジア非核化」の提言書を届けた経緯などを報告した。
3日間の参加者はおよそ7000人。連休中ということもあり、家族連れも多かったという。
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