第46回ピースボート「地球一周の船旅」発表
11月8日、ピースボートは第46回目のクルーズ「地球一周の船旅」を発表した。出航は2004年7月14日。東京・晴海港から神戸港を経て台湾に向かい、そこからアジア、アフリカ、ヨーロッパ、北中米の18の寄港地をめぐる。真夏のベストシーズンに地中海沿岸の国々を訪れるのとともに、昨年第37回クルーズではじめて実施して大好評を得た北欧のフィヨルド遊覧が航程に組み込まれているのが大きな魅力だ。
詳しい航路などはhttp://www.peaceboat.org/cruise/0407/index.shtmlに掲載されているほか、ここからクルーズパンフレットも請求できる。
クラスター爆弾についてのシンポジウムを開催
今年、新聞報道等で明らかになった、自衛隊の「クラスター爆弾」保有。湾岸戦争や米軍のアフガニスタン空爆などでも使われたこの爆弾は、多くが不発弾となって残り、戦争後にも大きな犠牲を生み出していることから「第二の地雷」とも呼ばれている。
ピースボートではこれまでにも、クラスター爆弾を保有することをの是非について防衛庁に公開質問状を提出するなどのキャンペーンを展開してきた。その一環として、11月14日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、ピースボートも参加しているネットワーク「地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)」主催のシンポジウムがおこなわれた。
これは、JCBLやピースボートスタッフのほかに、ピースボートの水先案内人でもある軍事ジャーナリスト・前田哲男さん、そして防衛庁や外務省の職員なども招いたもの。それぞれの立場から意見を述べたあと、約1時間にわたってディスカッションがおこなわれた。その中では、「なぜ日本がクラスター爆弾を持っているのか」という質問に対し、防衛庁からは「日本にクラスター爆弾があることで、その脅威によって外から侵略を受けることもなくなる」などのコメントもあったという。それぞれのコメントやディスカッションの様子は、当ホームページなどで掲載していく。
『さらば 外務省』著者の天木直人さん来訪
11月14日、ベストセラー『さらば 外務省』を出版された天木直人さんが、東京・高田馬場のピースボート事務局に来訪、スタッフとの懇談会をおこなった。
天木さんはもと外務省職員で、前・在レバノン全権大使。今年3月、米英主導のイラク戦争に反対し、外務省に「戦争回避のための外交努力を続けなければならない」という内容の公電を打ったことがきっかけで、外務省を事実上「解雇」されたことで知られている。天木さんは日本の外交について「お金は出しているけれどもポリシーがない」などとコメントされたほか、今後の展望として、日本とレバノンの民間交流計画などについて話されたという。
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