PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.176 10月30日号
先週のピースボート
トルコでイラクへの派兵反対共同アピールを実施
 今年9月に出航した第43回ピースボート「地球一周の船旅」は、10月25日にトルコの首都、イスタンブールに入港。ここで、「日韓トルコ共同行動」として、イラクへの軍隊派遣に対する反対アピールを行った。
 日韓の政府がともに米国の要求に応じイラクへ軍隊(自衛隊)を派遣することを決めたことから、この10月25日には、日韓の市民団体による反対行動が各地で行われた。事前にこれを知ったトルコの市民団体が、「トルコ政府もイラクへ軍隊を派遣しようとしている(のちに撤回)。ぜひ一緒に反対行動を」と呼びかけ、この日の反対アピールを実施することになったもの。 
 25日の朝にイスタンブールの港に入ったトパーズ号は、その船体にトルコ語、英語で「イラクに軍隊を送るな――占領反対」などと書かれたバナーを掲げてアピール。街頭で実施した記者会見にも大勢のマスコミ関係者が出席した。さらに、この日のイスタンブール市内で開かれたフェスティバルにも大勢の乗船者が参加。有志による歌や太鼓のパフォーマンスとともに、トルコの人々と共同でキャンドルを掲げてのピースアピールを実施した。これらのアピールの様子は、現地入りしていたスタッフによれば、少なくとも8紙の地元紙に取り上げられたという。


今後のピースボート
埼玉県さいたま市に「ピースボートセンターさいたま」がオープン
 10月31日、埼玉県さいたま市に、「ピースボートセンターさいたま」がオープンする。
 これは、全国で8カ所目となるピースボートセンター。埼玉県からは毎回多くの人がクルーズに参加し、ピースボートとうきょうでも埼玉県から通っているというボランティアスタッフが大勢活動していることから、さいたま市にもピースボートの「拠点」をオープンさせることになったもの。今後はボランティアスタッフの活動の場となるほか、ピースボートや近郊のNGOの活動に関する情報の拠点として、さまざまなイベントなども企画しながら活動していく。

防衛庁・外務省職員らを招きクラスター爆弾に関するシンポジウム開催

 11月14日、ピースボートが参加するネットワーク「地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)」は、今年4月、航空自衛隊が保持していることが明らかになった「クラスター爆弾」に関するシンポジウムを開催する。
 米軍のアフガニスタン空爆などにも使われたクラスター爆弾は、その多くが不発弾となって「地雷化」する非人道的兵器。現在もアフガンでは多くの犠牲を生み出している事実を受け、ピースボートは今年春から、防衛庁への公開質問状提出をはじめ、その即時廃棄を求めるキャンペーンを展開してきた。
 今回は、パネリストに外務省、防衛庁の職員を招き、クラスター爆弾を保持する意味、その是非などについて、さまざまな側面からディスカッションを行う。

「第二の地雷!? クラスター爆弾ってなあに?」
パネリスト(順不同・敬称略)
進藤 雄介 (外務省通常兵器室)
金子 明彦 (防衛庁計画課)
伊藤 和子 (弁護士)
前田 哲男 (軍事ジャーナリスト)
中原 大弐 (ピースボート)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター「309号室」(小田急線・参宮橋駅下車 徒歩約7分)
日時:11月14日(金)18:30開場/19:00開演
参加費:500円
お問い合わせ:ピースボートとうきょう(Tel:03-3362-6307、担当:上野)

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