PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.173 10月9日号
先週のピースボート
「世界社会フォーラム」準備会にピースボートスタッフが参加
 9月24日からインドのチェンナイで開催された「世界社会フォーラム(WSF)」準備会議に、ピースボートスタッフの山本奈美、一瀬恵美子が参加、来年1月の第4回WSF開会に向け、アジア各地のNGO活動家らとの意見交換を行った。
 WSFは、2001年にブラジル・ポルトアレグレではじめて開催された、世界各地からNGO活動家などが集まる国際会議。さらなる経済格差を生み出す経済のグローバリゼーションへの反対を訴え、これまで3回が開催されてきた。ピースボートはその第4回会議が開催されるインド・ムンバイへ、まさに開会当日の1月16日、第44回クルーズでの入港を予定しており、参加者へもWSF開会式やワークショップへの参加を呼びかけている。

クラスター爆弾の即時廃絶を――米大使館前でスライドショーアピール
 10月7日、ピースボートは東京・港区の在日米大使館前で、アフガニスタンの写真などをスライド投影し、いまもアフガンの人々に大きな被害を生みだしているクラスター爆弾への反対アピールを行った。
 この日は、米軍が「9.11」の同時多発テロ事件に対する「報復」という形で、アフガニスタンを空爆してから丸2年。現地ではいまも、空爆の際に使用されたクラスター爆弾の不発弾が「地雷化」して残り、一般の人々の間に大きな被害を出している。しかし、日本を含む国際社会のアフガニスタンに対する関心は確実に弱まっており、現地の様子が報道されることもあまりなくなった。
 この日のアピールでは、ピースボート専属カメラマンの牛島有が、昨年アフガニスタンを訪れた際に撮影した写真を、用意したスクリーンなどにスライドで投影。短い時間ながら「地雷もクラスター爆弾もない世界を」と訴えた。


今後のピースボート
ピースボート洋上で「有機栽培米」を――ボランティアスタッフが「稲刈り」体験
 この10月、ピースボートセンターおおさか、なごやで活動するボランティアスタッフら40名が、三重県名張市で、有機栽培米の稲刈りボランティアに参加する。
 これは、クルーズの洋上で消費する米を、無農薬の有機栽培で作られたものにしていこう、というピースボートの取り組みの一環。より「地球とひとにやさしい船旅」をつくっていこうという思いから生まれたアイデアだ。ただ有機栽培米を「食べる」だけではなく、田植えや稲刈りなどの農作業にスタッフも携わることで、「つくる」段階から関わっていこうというプランが立てられている。実際に洋上で有機栽培米を使うことができるようになるのは来年以降の予定だが、まずは作業を体験してみようということで、ボランティアスタッフらが稲刈りに参加することになったもの。
 「稲刈り体験」の受け入れとなるのは、三重県名張市で、水田に再生紙を敷くことで虫を退け、除草剤を使用しないという有機農法「再生紙マルチ農法」を進める伊藤伝一さん。1999年にピースボートの地球一周クルーズに乗船後、ピースボートの発案に賛同し、この有機米プロジェクトに協力をいただいている。

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