「非暴力平和隊」を訪ねるエクスポージャープログラムを企画〜43回クルーズ〜
43回クルーズの寄港地、スリランカに先遣として訪れていたスタッフの高山リサが、このほど帰国した。
スリランカは、約20年間、シンハラ人・タミル人・イスラム教徒らによる内戦が起こっていた国。43回クルーズの地球大学では、ここスリランカで「非暴力平和隊」として活動する人々を訪れるエクスポージャー・プログラムを企画している。「非暴力平和隊」とは、昨年、世界47ヶ国の市民たちによって設立されたもので、世界各地の紛争地に非武装の市民が入り、虐殺や人権侵害がおきないよう監視・抑止をしていこうというものだ。日本でも運営委員会が発足し、パイロットプロジェクトとして、スリランカに訓練された「非暴力平和隊」を派遣することが決まっている。ピースボートもこの運営委員として準備段階から関わっており、今回、地球大学のプログラムにも取り入れることになった。
今回の先遣は、現地のカウンターパートナーとともにプログラムを準備するためのもの。寄港時には、実際に「非暴力平和隊」の研修としておこなわれているワークショップにも参加する予定だ。また、「非暴力平和隊」の共同代表・大畑豊さんにナビゲーターとして乗船いただき、地球大学生との洋上ワークショップや講座なども企画しているという。詳しいお問い合わせはピースボート事務局(TEL:03-3363-7561/担当:高山)まで。
バクダッド国連本部爆破事件に対する声明を発表
ピースボートは、8月19日にイラク・バグダッドでおこった国連本部爆破事件と、それによって亡くなったセルジオ・デ・メロ事務総長特別代表に対する声明を発表した。
デ・メロ氏は、国連の中でもさまざまな紛争の「現場」を訪れ、難民などの支援にあたってきた第一人者として知られている。また、ピースボートが2000年に東ティモールに寄港した際には、国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)の事務総長特別代表として、UNTAETを訪れた参加者に対し、市民による平和活動の重要性を訴えるスピーチもされていた。今回の声明は、デ・メロ氏をはじめ、イラクで支援活動をおこなう人々が犠牲となった「自爆攻撃」を非難するとともに、国連をふくめ、非軍事的な手段でイラクの人々への支援活動をおこなう人々をあらためて支持する内容となっている。声明の全文は当ホームページ(http://www.peaceboat.org/info/news/2003/030825.shtml)に掲載されている。
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