神戸での「恩返し」を――アルジェリア震災復興支援キャンペーンがスタート
9月出航の43回クルーズにおける初寄港地のひとつ、アルジェリア。この国は今年5月21日、マグニチュード6.7の大地震により大きな被害を受けた。死者2000名以上ともいわれるこの大震災で、20万もの人々が家を失い、テント生活を余儀なくされているという。ピースボートでは、11月の寄港に向け、先日、震災復興支援活動を本格的にスタートさせた。
今回の復興支援は、現地NGO「平和連帯連合」と協力しておこなう募金活動が中心。7月に先遣として現地を訪れたスタッフによると、震災後3ヶ月たった現在も、避難所のテントは十分に行き渡っているとはいえず、中にはふた家族16人がひとつのテントに住んでいるケースもあるという。また、国土の大半が砂漠という気候条件のもとで、衛生状態もけっして良くはない。
アルジェリアは、1995年の阪神・淡路大震災の際に、大型テントの提供など迅速な救援活動などをおこなってくれた国のひとつでもある。そこで、募金活動のほかにも神戸の子どもたちから励ましのメッセージを届けるなどのプロジェクトも進行中だ。募金活動は毎週土曜日に都内各地でおこなわれるほか、郵便振替でも受け付けている。集められたお金は、寄港時に直接「平和連帯連合」に届けられ、衛生用品など現地で不足している物資にかえられる予定だ。詳しくは下記の通り。
問い合わせ:ピースボートセンターとうきょう(TEL:03-3362-6307/担当:井上)
郵便振替口座:00180-3-177458/加入者名:ピースボート(通信欄に『アルジェリア支援金』と記入)
「Peace Now Korea-Japan」が韓国スタディーツアーから帰国
8月8日から16日まで、ピースボートを含む日韓のNGOや在日コリアンのグループなどでつくるネットワーク「Peace Now
Korea-Japan(PNKJ)」が韓国へのスタディーツアーを実施。先日、参加者21名が行程を終えて帰国した。
このスタディーツアーは、ピースボートがNGO「日韓市民スクウェア」と共同で計画したもの。PNKJでは「日本と朝鮮半島を含む北東アジアの非核化と平和を」と訴え、韓国のNGO「JTS」と協力して北朝鮮への人道支援キャンペーンをおこなってきたが、このスタディーツアーもPNKJによる活動の一環として実施された。参加者たちは、韓国のNGO「JTS」の活動現場訪問、韓国の学生たちが企画した、ソウルから非武装地帯までのピースウォークにも参加。行程の中では、日韓の歴史認識などについて学生たちとの意見交換も活発におこなわれたという。今後、ツアー報告会なども予定されている。
韓国NGOから提案された「北東アジア平和アピール」の賛同団体に
8月18日、ピースボートは、韓国の市民団体から発表された平和アピールの、日本における賛同団体となった。
この声明は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をめぐってまもなくおこなわれる「6ヶ国協議」をふまえ、韓国NGO「参与連帯」や「朝鮮半島の平和を求める国民協議会」など、計11団体が発表したもの。声明文の中では、北朝鮮の核や安全保障など一連の問題を、武力によらず対話によって平和的に解決していくこと、またこれまで北朝鮮との二国間協議をおこなってきた米国に対しても軍備拡張や核配備・そして北朝鮮への経済制裁を取りやめるよう求めている。さらに、日本に対しては「北朝鮮危機を口実にして、日本は軍事力を強化するとともに軍事活動への法的制限を破棄しようとしている」と、今年6月に成立した有事法制をふまえ、北東アジア地域全体の平和に言及したものとなっている。この声明の全文は、ピースボートのホームページで読むことができる(http://www.peaceboat.org/info/news/2003/030809.shtml)。
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