クラスター爆弾の廃棄求め防衛庁に再申し入れ
航空自衛隊のクラスター爆弾所持問題について、ピースボートは7月7日、防衛庁を訪れ、その即時廃棄を求める再度の申し入れを行った。
クラスター爆弾は、飛行機などから投下されると、ひとつの親爆弾から何百個もの子爆弾が飛び散って爆発するという仕組みの兵器。さらには多くの不発弾が「地雷化」して残ることから、「もうひとつの対人地雷」とも言われている。今年4月、福田官房長官が、このクラスター爆弾を航空自衛隊が所持していることを明らかにして以来、ピースボートではその廃棄を求めるキャンペーンを展開してきた。
しかし、ピースボートが提出した公開質問状に対しての防衛庁の「回答」は、「クラスター爆弾は専守防衛のための武器として必要。使用は国内のみに限り、民間人に被害が生じないよう配慮する」というもの。不発弾の処理に関しても、「専門家が行う」と答えるに留まり、その具体的な方法などは示されていない。
そこで、今回の申し入れでは、改めてクラスター爆弾の廃棄を強く求めるとともに、「不発弾を処理する際に、その爆弾の位置などをどのように特定するのか」など、防衛庁からの回答で明らかにならなかった点について、さらなる質問状を提出。文書での正式な回答を要請している。今回提出した質問状はピースボートのホームページ(http://www.peaceboat.org/info/news/2003/030703.shtml)で公開されている。
自衛隊のイラク派遣に反対する「七夕パレード」を実施
ピースボートが参加するNGOネットワーク「World Peace Now」は7月7日夜、東京・渋谷で、自衛隊のイラク派遣に反対する「七夕ピースパレード」を実施した。
今月4日に衆院を通過し、今期国会での成立が確実視される「イラク復興支援特別措置法案」。しかし、米英による占領状態が続くイラクへ自衛隊を派遣することは、その侵攻と占領を正当化し、支援することにほかならない。そこで、今年春、米英軍によるイラク攻撃への反対とその早期終結を訴え、数万人が集まる反戦デモなどを主催してきたネットワーク「World
Peace Now」が、特措法と自衛隊派遣への反対をアピールしようと、今回のピースパレードを企画したものだ。
雨模様の中、夜7時ごろから始まったパレードには、全部で700人が参加。七夕にちなんで浴衣姿などで渋谷の街を歩き、それぞれのピースメッセージを書いた短冊を下げた笹を掲げながら、「自衛隊のイラク派遣に反対しよう」と訴えた。
大阪・生野区でサッカーチーム「ピースボール」が発足
「地域に根ざした多民族のサッカーチームをつくろう」――そんな呼びかけのもと、7月6日、大阪・生野区で、サッカーチーム「ピースボール」の結成式と交流試合が行われた。
世界の人々とのサッカーを通じた交流を続けているプロジェクトチーム「ピースボール」では、「海外だけではなく国内でもサッカーを通じたつながりを作っていこう」と、先月東京・新宿でサッカーチーム「ピースボール」を結成した。今回生野区で発足したサッカーチームは、その「第二弾」ともいえるものだ。
生野区が在日コリアンの多く暮らす地域であることから、今回サッカーチーム結成の「パートナー」となったのは、生野朝鮮初級学校。そのグランドをお借りしての「結成式」には、ピースボールのメンバーや朝鮮学校の生徒らのほか、呼びかけのビラを見たという生野区在住の学生たちなど25人が集まり、ともにサッカーを楽しんだ。
次回の交流試合は8月初旬頃に予定しており、さらに多くの人の参加を目指し、地元の商店街などでの呼びかけも行っていく予定だ。参加希望、お問い合わせはピースボートおおさか(Tel:06-6456-4157、担当:森本)へ。
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